車中泊十勝巡りの旅 ― かなやま湖 ―

富良野の道の駅から富良野市方面へ向かうには国道38号を通るのが通常だ。

しかし、今回は根室本線に沿って進むことにする。

林の中を通って行くと、東鹿越駅に到着。

 

 

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木造の可愛らしい駅舎である。

周囲に民家はなく、秘境駅と言っても良いかもしれない。

 

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ホームには石灰石と書かれた大きな石。

 

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後ろには工場がある。日鉄鉱業という会社の事業所らしい。

 

さて、この東鹿越駅はかなやま湖の湖畔に位置している。

かつてはこの駅周辺にも民家や畑が存在していたが、ダム建設によってこの辺りで生活する人はいなくなった。

 

付近には

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こんな看板があって、湖が見えそうだが、木が多くてなかなかよく見えない。

先へ進む。

 

橋を渡って道道465号線に出る。

しばらく行くと、湖畔のキャンプ場に到着。

駐車帯から湖を撮るも、ちょっと遠くてわかりにくい。

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カヌーが有名だったりするが、どうも展望の良い場所を見つけられず。

キャンプ場はなかなか有名で人気がある。

この日もけっこうな数のテントを見た。

車中泊十勝巡りの旅 ― 幾寅駅 ―

南富良野町に入り、狩勝峠を下り始める。

霧に包まれていたのがウソのような晴天に変わる。

峠のふもとにあるのは落合という集落。

 

昨年の台風の被害がまだ残る南富良野町だが、特に町内を走るJR根室本線は東鹿越駅~新得駅の間で運行が止まったままである。

まず落合駅に寄り道。

 

 

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かつての国境付近にある小さな集落の無人駅。寂寞という言葉が当てはまる。

代行バスは停まるものの、完全に廃止が決まればバスの停留所は国道沿いになるだろう。いつか旅人さえも訪れなくなってしまうのだろうか。

 

続いて、南富良野町の中心地、幾寅(いくとら)へ。

 

 ここは高倉健主演の映画、鉄道員の撮影地である。

 

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セットの建物も残されている。

 

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撮影に使われた車両もセットと並んでいる。

 

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出演者のサインが勢揃い。

 

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幌舞駅と書かれた表札が目立つが、これは映画に出てくる架空の名前。

 

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本当は幾寅駅なんだよ。

 

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駅の中は鉄道員グッズでいっぱい。

半分は資料館のようになっている。

この日も朝から家族連れなど数人が見学していた。

 

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ホームがあって線路は続いているのに列車はやってこない。

そんな事情もあってか、わがまちご当地入場券も9月になっても販売に至らず。

 

小腹が減ったので近くの道の駅で軽食を購入。

 

こちらは9時の開店時刻でかなりの人出。

少年野球のバスもやってきて、なかなかの混雑。

 

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ラベンダーは時期が過ぎたものの、遠くの山を眺めながらのんびり過ごす。

車中泊十勝巡りの旅 ― SL広場とレンガ橋 ―

新得駅を出て、少し北へ進む。

国道38号との交差点付近に小さな広場がある。

 

 

ここはSLが保存されているその名もSL広場であった。

 

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きちんと屋根が設けられている。

 

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中に入ったり、さわるのは禁止だ。

まあこの辺は致し方ないだろう。

 

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新得駅を起点に2番目の駅?チェックポイント?

 

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旧狩勝線の跡地は遊歩道になっている。昨日訪れた旧新内駅がゴールになっているというわけ。

 

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根室本線函館本線室蘭本線、歌志内線と徐々に距離の短い路線に職場を移していったようだ。やはり古くなるとメンテナンスが大変だったのだろう。

 

SL広場を後にしてもう少し進むと、左手に大きな駐車場がある。

 

トイレに行きがてら立ち寄るとこんな看板があった。

 

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先ほどの狩勝ポッポの道にも出ていた旧狩勝線の遺構である。

 

駐車場から1~2分林の中の道を通って行くと

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古びたレンガのアーチ橋が現れる。

 

レンガ造りのアーチ橋というくくりでは道内最古に近いそうだ。

草に覆われ、苔むしながらも歴史の生き証人として静かに訪問者を出迎えてくれている。

 

この駐車場を出るとすぐに狩勝峠

霧に包まれた峠を越えると十勝に別れを告げて、南富良野町まで戻ってくる。

車中泊十勝巡りの旅 ― 新得町わがまちご当地入場券 ―

十勝清水駅を出発。日勝峠のふもとにあるこの町は札幌方面への十勝の玄関口であるが、2017年の8月現在は峠が通行止め。高速に乗るか、隣の新得町から狩勝峠を経由するかというのが通常だ。

来た時と同じく、狩勝峠を越えることにする。

途中新得町の市街地へ寄って、例のアレを購入しよう。

 

 

というわけで新得駅へ到着。

 

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どことなくヨーロッパ風な駅だ。

 

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駅前には像が建っている。

59618というのはSLに由来するものかな?

 

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火夫の像。鉄道の町、新得町らしい。

当時の機関車では狩勝峠が相当の難所であったのだろう。

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由来が記されている。頂上付近は「魔のトンネル」であったとのこと。

 

 

みどりの窓口でわがまちご当地入場券を購入。

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スタンプ狩勝峠を降りてきたところ。

広大な十勝平野に飛び込んでくる瞬間は今も昔も旅の醍醐味か。

 

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新得と言えばやはりそば。

そしてトムラウシ山を有する。

一見地味な印象の町だが、面積も道内で11位とかなり広く、多様な顔を持っていることを今回気づかされた。

車中泊十勝巡りの旅 ― 清水町ご当地入場券 ―

鹿追で朝食をとったあと、国道274号を南西に向かう。

清水町に入るとすぐに、美蔓パノラマパークという展望台がある。

 十勝平野日高山脈を眺めることのできる場所だ。

 

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早朝に訪れたからか。

霧で何にもわかりません。

 

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晴れていればこんな感じのようだ。

 

続いて十勝清水駅へ向かう。

 

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どこまでが駅舎なのかちと不明。

 

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駅前には札幌屋という名前の小さなホテル。

 

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わがまちご当地入場券を購入。

スタンプ日勝峠だ。

 

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日勝峠は復旧工事で通行止めということもあってか、裏面には載っていなかった。