北海道の空知地方には新十津川町という町がある。
この町は明治時代に奈良県の吉野郡十津川村から入植した人々が開いた町である。
現在の新十津川町の中心地から離れたところ、石狩市浜益へ向かう国道451号沿いには吉野という集落がある。
故郷の地名がルーツなのかな。
※400番台の国道だが、本州の一部の国道と違って酷道ではないので誤解のなきよう。
全面舗装で片側1車線、古いけど快適に走れる道です。
なんとなく興味をひかれて行ってみた。
最初に行ったのはキャンプ場のある公園。
池があって、カエルの鳴き声が聞こえた。
利用者は多くないようだが、向かいに温泉もあってきれいなキャンプ場のようだ。
静かなところを愛する人には良いと思われる。
続いて近くの新十津川ダムへ行ってみる。
ダム湖は留久貯水池というそうだ。
灌漑用水が目的とのこと。
アースダムってやつかね。
水は濁ってました。
ダムから国道への帰り道。
この辺りは田んぼが多い。
黄金色のきれいな風景にダムも一役買っているのだろう。
「留久」とはかつてダム付近にあった集落の名前だそうだ。
今では全戸が移転しているが、ダムの奥に通いで畑を作っている方がいるとのこと。
昭和45年、集落再編モデル事業の先陣を切って移転が行われた。
約50年の時が流れ、再編の受け入れ先となった吉野地区だけではなく、新十津川町、北海道、というか日本全域で集落再編が必要になった。
過去におこなったこの事業は現在に活かされているのだろうか?