今回の地球絶景紀行はインド最南端、カンニャークマリを目指す。
首都のニューデリーやガンジス川・インダス川のあるインド北部と違って南部はどちらかといえばマイナーな観光地かもしれない。
まず向かったのはマイソール。
カルタナーカ州第二の町で、伝統工業が盛んだ。
14世紀から20世紀中ごろまで続いたマイソール王国の都であった。
19世紀からイギリスの支配下となったものの王朝は続き、比較的早くから近代化を進め灌漑事業や識字率の高さなどインドの中では能率的な行政を行っていた。
1947年、インド・パキスタンの分離独立後、マイソール王朝はインドへの帰属を選びカルタナーカ州となった。
現在では経済も発展し、マハラジャ宮殿はインド有数の観光名所でもある。
次に向かったのはマドゥライ。
タミル・ナードゥ州に属する。
古代から中世にかけて南インドを支配したパーンドゥヤ朝の首府であり、南インドの商業の中心地でもあった。
現在はヒンドゥー教のミーナークシ寺が有名な観光地となっている。
ミーナークシとは女神の名。夫であるシヴァ神と共にこの寺院に祀られている。
最後はインド最南端の町、カニャクマリ。
ここもヒンドゥー教の聖地であり、巡礼や観光でごった返しているそうだ。
太陽が海から昇り海へと沈むのはインドではここだけ。
朝日と夕日を見に訪れる人が切れ目なくどこまでも並んでいる。