世界ふれあい街歩きシリーズ。
今回はスペイン・トレド。
人口は約8万人。カスティーリャ=ラ・マンチャ州に属する。
ローマ帝国時代から栄え、西ゴート王国の首都であった。中世には多様な宗教の文化が交錯した町であり、現在でも町全体が博物館と言われている。
フェリペ二世がマドリードに遷都した後は、戦争の被害を受けることもなく往時の面影を残したままだ。
「スペインに一日しかいられないなら迷わずトレドに行け」という言葉もあるくらいヨーロッパでも有数の歴史都市である。
鉄製品、特に剣の生産で有名であった。しなやかで折れにくく、ハリウッド映画で使われているものはトレド産のものが多いそうだ。
3方をタホ川に囲まれている。
ソコドベール広場を観光のスタートにするとわかりやすいそうだ。
ソコトレンという観光用のミニバスの出発点でもある。
目の前にはサンタクルス美術館がある。
門の前には小説ドンキホーテの作者であるセルバンテスの像が建っている。
サンタクルス美術館はルネサンス時代の画家、エル・グレコの作品が多く所蔵されている。
トレド市内にはエル・グレコ美術館もあれば、教会などにもエル・グレコの作品が収められていてシンボルの一つでもあるようだ。
しかし、生前は彼の人間性が災いしたのか、現在ほど評価は高くなかったという。
現在ではマニエリスム後期の巨匠としてマドリードなどでも多くの作品を展示されている。
丸一日歩くとだいたいのスポットは見学できてしまうそうだ。
エル・グレコやゴヤの芸術作品などをじっくり鑑賞するならば二日かけても良いだろう。