今日は厚沢部町について調べてみた。
人口は約4千人。読み方は「あっさぶちょう」である。
意外と難読地名である。
函館市と江差町を結ぶ国道227号が町内の中心部を横断している。
道の駅は国道沿い、町の中心部近くに立地している。
基幹産業は農業と林業である。
道の駅はヒバ材が使われているが、厚沢部町はヒバの伐採により栄えた。
松前藩の時代に杣夫と呼ばれる人々が本州から渡来し、農業を副業としながらこの地を開拓したのが始まりと言われる。
道の駅に隣接するレクの森にはヒバやトドマツが見られる。
北と南の樹木が混在する珍しい生態系だそうだ。
松前藩は明治元年に現在の厚沢部町に館城という新たな城を建てた。
クーデターによって尊皇派に転じた松前藩が旧幕府軍の海上攻撃に備え、内陸に退いたわけだ。
松前藩主は江差に居を構えていたが、箱館戦争に伴って館城でも旧幕府軍との戦いが起こり、館城は落城し旧幕府軍の治めるところとなった。
現在では史跡となっている。
旧南部家住宅という古農家建築の建物が現存している。
現在は滝野庵という蕎麦屋さんになっている。
この建物にもヒバが使われており、厚沢部町の暮らしになくてはならないものだったことがうかがえる。
近くには瀧廼神社という江戸時代から続く神社もある。
町西部の鶉(うずら)ダムにはオートキャンプ場も設置されている。
また温泉が多く、うずら温泉、館地区いこいの家、俄虫温泉など町内に点在している。
ところで、現在の厚沢部町と言えばじゃがいものメークインが有名である。
大正時代から栽培が始まり、今では厚沢部町の最大の特産物である。
もちろんゆるキャラもじゃがいも(おらいも君)であり、カントリーサインにも描かれている。