久しぶりに世界ふれあい街歩きシリーズ。
今回はイタリアのエミリア=ロマーニャ州にある都市、ボローニャ。
エミリア=ロマーニャ州はイタリアの北東部に位置し、ルネサンスの時期に栄えた都市が多い、文化・観光の中心地である。
工業も盛んで、欧州でも豊かな地域の一つである。
ボローニャは州都であり、イタリアを南北・東西に縦横断する高速道路が交差する地点となって、物流のハブ拠点となっている。
また、イタリア国内およびヨーロッパ各国を繋ぐ鉄道のハブ駅にもなっており、イタリアでもっとも重要な駅とされる。さらにイタリアで最大の国際空港も近接している。
そんな事情も相まって、工業都市としての地位はゆるぎない。
マセラティやランボルギーニなどの自動車・オートバイメーカーなどもボローニャを創業の地としている。
ボローニャのもう一つの顔は観光である。
ルネサンス時代から残る街並みは全体が博物館のようだ。
特に市庁舎付近はマッジョーレ広場、ボローニャの斜塔など市内を代表する観光地となっている。
ボローニャ市庁舎
ボローニャの街並みの特徴としてポルティコと呼ばれるアーケードがある。
柱や天井に装飾を施したものでボローニャ市内だけで約40kmに及んでいる。
もともとは建物の2階を大学生の下宿として増築工事を施した際に、通りにせり出して工事を行ったためこのような形となったそうだ。
そのボローニャ大学。ヨーロッパ最古の大学とも言われている。
詩人ダンテに天文学者のガリレオ・ガリレイやコペルニクスなど錚々たるメンツが在籍していた。
最近では作家のウンベルト・エーコも教鞭をとっていた。今なお世界的に名高い大学である。