2006年7月11日放送の世界ふれあい街歩き。
中国・山東省の青島が舞台。
まずは山東省について
古代には魯の国と呼ばれた地域である。
経済規模は広東省に次ぐ国内2位で韓国や日本と結びつきが強い。
東部は複雑な海岸線を持つ山東半島で、青島は半島の付け根辺りに位置する。
人口は約900万人
東部沿岸部の経済、観光、そして軍事においてきわめて重要な都市である。
清朝までは辺鄙な漁村にすぎなかったが、日清戦争後ドイツの租借地となる。
ドイツは軍港建設、鉄道敷設、鉱山採掘など近代的植民地として整備を進める。
当時の街並みは今も残っており、特徴的な赤い屋根が並んでいる。
また、世界的に有名な青島ビールもこの時代に製造が始まった。
現在では青島ビール博物館も建てられている。
また、ドイツ時代の名残として天守教堂や青島迎賓館が観光スポットとしても有名だ。街並みを見渡したければ小魚山公園が良いだろう。
もちろん中国の文化にも触れることができる。
湾に浮かぶ青島桟橋や青島で最も古い寺の天后宮などが有名だ。
海洋都市らしく地下五層に広がるダイナミックな水族館もある。名物グルメはナマコにヒトデだ。
また、経済では家電メーカーのハイアールやテレビメーカーのハイセンスも青島を本拠としている。
古い街並みをシンボルにしているが中国でもかなり先進的な都市である。