今日は2011年3月4日放送の地球絶景紀行で訪れたアイルランドの離島、アラン諸島について調べてみた。
まずはアイルランド西部の町、ゴールウェイからスタート。
中世には港町として栄え、大陸との貿易により裕福な商人が多かった。
しかし、イングランド王の統治やカトリックとプロテスタントの反目、クロムウェルの軍勢による侵攻などで町はすっかり寂れてしまう。
その後フランスとの貿易でリンチ家などが富を築くも、19世紀の大飢饉などで再び衰退してしまう。
現在は中世のにおいが残る街並みや大学の誘致、映画や音楽祭などで観光客に人気の町となっている。
もちろん港町の雰囲気も色あせてはいない。
コロンブスも大西洋航海の出発前にこの町の聖ニコラス教会へ立ち寄り、祈りをささげたと言われている。
そして、この町はヨーロッパの西の果て、アラン諸島への玄関口でもあるのだ。
ゴールウェイから西へ約50km進むとアラン諸島に到着。
アラン諸島はほぼ岩盤でできており、さらに強風が吹き付ける環境のため土を吹き飛ばされないよう畑を石垣で囲んでいる風景があちこちで見られる。
漁業と手編みのアランセーターが主な産業である。
本土に一番近いのがイニシィア島。
人口300人ほどの小さな島だ。
中世の教会や塔が見所。歩いて回れる島である。
真ん中にあるのがイニシュマーン島
人口は200人ほど。観光客は最も少ない。
最大の見どころはドゥン・コナー。西暦1世紀ごろに建てられた要塞と言われる。
有人島で最も西にあり最大の島がイニシュモア島
古代遺跡が多く、自転車等で見て回るのがおすすめらしい。
本土よりもケルト文化が残っている部分もあり、荒涼とした雰囲気の最果ての地から、いにしえの時代に思いを馳せる(テレビの)旅であった。