今日は2014年2月18日放送の空から日本を見てみようで紹介された広島県の尾道市について調べてみた。
人口13万人。広島県の南東部、山陽地方のほぼ中間に位置する。
古代より海運の集積地であり、明治には鉄道(現在の山陽本線)、近年は四国の今治市との間を結ぶしまなみ海道や中国横断自動車道の開通により、「瀬戸内の十字路」として利便性の高い町となっている。
市内の本土部は山と海に挟まれ、道路は傾斜が多く坂の街と言われる。
その独特の風景を活かして映画の撮影も多い。
本土と対岸の向島の間にある尾道水道は幅200~300mと極めて狭隘である。
古くから船の航路であり、現在でも重要港湾が整備されている。
古代から栄えていたこともあってか、古寺が多い。
石畳で整備された「古寺めぐり」という散策用の道もある。道沿いには20以上の古寺があって道に迷わずに楽しむことができる。
また高台にある千光寺は公園になっており、ロープウェイも設置されている。
桜の名所でもあり、遊歩道もある。
この遊歩道は文学のこみちと名付けられ、尾道ゆかりの文学者や詩人の石碑が並んでいる。(志賀直哉、正岡子規、十返舎一九、金田一京助などなど25人分)
また中腹にはおのみち文学の舘(志賀直哉旧居など)もあり、資料が公開されている。
一方海岸近く、町の中心部にはおのみち映画資料館もあり、こちらもおのみちで撮影された作品の資料が公開されている。近くにはおのみち歴史博物館もある。
本土から最も近いのが向島。
古くから塩田、そして造船業で栄えた。
続いて南にある因島。
中世は村上水軍の根拠地として栄えた。
平地が極端に少なく廻旋問屋や造船が主要な産業であった。
1980年代に復元された因島水軍城は自称日本唯一の水軍城である。
地質はほぼ花崗岩で形成されている。
漁業、柑橘類の栽培、そして島ごと美術館と銘打った観光展開が主要産業。
西の日光とも呼ばれる耕三寺や平山郁夫美術館などがメイン。
またひょっこりひょうたん島のモデルになったとも言われる瓢箪島が沖合に見える。
大林信彦監督作品を筆頭に多くの映画監督や文化人に愛される尾道。
ただの港町とは違う何かがあるのだろう。自分の地元の小樽と似ているような印象も受けるが果たしてそれが正しいのか、訪れて確かめてみたいと思う。