元夕張線をまわる ― 新夕張駅 ―

目次

 

1.新夕張

滝ノ上駅から国道274号を東へ走る。

新夕張駅に到着。

 

 

目の前に道の駅がある。スーパーの中に道の駅の機能が入っている形なので地元の人も観光客もそれなりにいた。

もっとも、目の前にある鉄道の駅は閑散としている。

 

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駅舎は2階建て。

石勝線と夕張支線の分岐駅であり、近隣の駅の管理駅になっていることからそれなりに職員がいるのかと思われる。

 

炭鉱が栄えていた頃は登川支線という小さな路線も分岐していた。

その頃は紅葉山駅という名前であった。

当時の駅名標が今も駅前に設置されている。

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1981年登川支線は廃線となり、数か月後石勝線が開業し紅葉山駅は新夕張駅と名を変えた。

この駅名標は夕張線時代の最後の証といえるだろう。

なお文字は後から再度ペイントされたようだ。

 

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待合室には在りし日の夕張線の姿が掲示されている。

 

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こんなポスターもあったり。

気になる人は廃線になる前に行ってみるしかない。

 

2.新夕張駅と近隣の歴史

この辺りは旧駅名と同じく紅葉山という地域名。

1890年頃砂金の買入業者が集まるようになり、旅館なども建ち始めた。

1892年北海道炭礦鉄道の追分駅~夕張駅間開通により一般駅の紅葉山駅として開業。

1906年北海道炭礦鉄道の路線国有化。

1907年楓炭鉱開坑で支線開通。穂別への通路ともなり、商店街ができ始める。

 

1970年代の国土地理院地図の航空写真

 

夕張線と登川支線が分岐、現在の位置よりもやや南側に位置している。

駅裏側には現在の新夕張駅と石勝線が建設中。

 

1981年石勝線開業、新夕張駅に改称し新駅舎も供用開始。貨物取扱廃止となった。

同年登川支線も廃止。支線にあった楓駅が移転して3代目駅舎が供用されたが利用者少なく2004年信号場となった。

 

2019年には当駅~夕張駅の夕張支線が廃線となった。

 

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