小樽でコレクション ― 土木遺産カードⅡ ―

某月某日、急遽代休で平日が休みに。

このチャンスを逃すわけにはいかない。

 

目指すは小樽だ。

小樽市役所だ。

 

 

建設部へ向かう。

別館になっており、渡り廊下を通って向かう。

途中には小樽の名産と製造企業が陳列されていた。

 

ここで土木遺産カードをもらう。

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張碓橋。

 

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かつて国道5号線を開削した際の難所であった。

今は旧道になっている。

 

 

 

 

続いて市役所の隣の水道局へ。

ここでも土木遺産カードをいただく。

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奥沢水源地の階段式水路。

 

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ダムは老朽化によりその役目を終えてしまったが、美しい水すだれは今でも健在だ。

 

 

地球絶景紀行 ― ゴア ―

今日は2011年9月9日放送の地球絶景紀行で紹介されたインドのゴアについて調べてみた。

wikipedia:ゴア

 

 

インド西部、マンドウィー川の河口に位置する天然の良港である。

16世紀から20世紀半ばまでポルトガル支配下にあった。

大航海時代にはポルトガルの東方の拠点として欧州の都市に引けを取らない活気ある町であった。ポルトガルの衰退後はオランダやイギリスの圧力がかかるもポルトガル領を維持する。

しかし、インドのイギリスからの独立後ついに公式にインドに返還されることとなった。

現在はインド有数のリゾート地、また哲也ボーキサイトを産出する鉱業都市としてインドで最も富裕な地域とされている。

 

インドには珍しくカトリックの教会が多い。

もちろんこの地を長く統治したポルトガルの名残である。

 

日本にもやって来たザビエルの遺体を安置しているボム・ジェズ教会。

アッシジの聖フランシス教会やセ・カテドラルも外せない。

パナジ教会や聖アレックス教会など白い外壁の教会が多いのも特徴だ。

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一方インドということでもちろんヒンドゥー教の寺院も欠かせない。

とくに有名なのは高台からの眺めも素晴らしいシャンタドゥルガ寺院。

 

長くポルトガルの拠点だったことから要塞の遺構も残っている。

ポルトガル陣がやってくる前から使われていたといわれるチャポラ・フォートに元刑務所でもあり灯台や秘密通路など当時の名残が目白押しのフォートアグアダ。

 

リゾート地らしくカジノやビーチも揃っているが、自然を楽しむなら長さ310mにもなるドゥードサーガル滝がおすすめか。5時間のトレッキングコースがあったり、運動を避けるなら近くを通る電車に乗って滝を眺めることも可能だ。

 

 

世界ふれあい街歩き ― ザグレブ ―

今日は2007年6月5日放送の世界ふれあい街歩きで紹介されたクロアチアの首都ザグレブについて調べてみた。

wikipedia:ザグレブ

 

 

人口は約70万人。都市圏人口ではクロアチアで唯一百万人を超えている。

 

中央ヨーロッパアドリア海を結ぶ交通の要衝として栄えた。

クロアチアの産業が集中し、東欧の都市としては比較的裕福な部類に入る。

 

観光地は旧市街中心部に多く、1日あればかなりの数を周ることができるだろう。

 

町の中心地にあるのがイェラチッチ広場。

オーストリア=ハンガリー帝国時代の軍人の名がとられたこの広場。

イベントが多く、トラムの停留所にもなっており、観光の時はここを中心にルートを練るのが良いだろう。

 

もう一つ、有名なのがドラツ広場。

ここはクロアチア最大の青空市場。食材を見て回るもよし、お土産を選ぶのもよしだ。

 

イェラチッチ広場の目の前には展望スポットであるザグレブ360°

ビルの最上階からは名前の通りザグレブ市街を360度見渡すことができる。

 

ヨーロッパの主要都市といえばやはり教会建築を外すわけにはいかない。

もちろんザグレブも例外ではなく、とくに有名なものをいくつか紹介。

 

まずはザグレブ大聖堂。

ザグレブで最も大きい教会であり、市内で最も高い構築物である。

両端にある尖塔より高い建物を建てることが禁止されている。

 

続いて聖マルコ協会。

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右側はザグレブ、左側にはクロアチアスラヴォニアダルマチア王国の紋章が描かれている。近くには行政機関が多く、国家行事もよく行われている。

 

他には豪華な装飾が特徴的な聖フランシス教会。アレクサンドリアのカタリナ教会。などが有名か。

 

変り種では1700年代の大火の際に、奇跡的に無傷で残った聖母マリアのイコン(肖像画)を保存している石の門。

門の中にあるチャペルで保存されており、市民は通る時には必ず十字を切るという神聖な場所だ。

 

ケーブルカーの駅そばには中世の雰囲気を残す時計塔。現在でも正午になると大砲を撃って町の人に時刻を知らせている。

 

他に珍しいものといえばちょっと変わった博物館たち。

失恋博物館に拷問博物館。

そしてクロアチアサッカー博物館。

2018年W杯の大躍進は記憶に新しい。

 

 

もちろん歴史や文化を展示している正統派の市立博物館もおすすめである。

 

 

幌加内町 ― 森と湖と蕎麦の里 ―

今日は幌加内町について調べてみた。

wikipedia:幌加内町

人口は約1500人。

北海道の町では最も人口が少なく、人口密度が日本一低い町でもある。

 

国道275号線が町内を南北に縦貫している。

かつては国鉄深名線も通っていたが、JR転換後の1995年に廃線となる。

1979年には100円稼ぐために2,785円の経費が掛かるという大赤字路線であった。

代替交通機関がないということで、廃線を免れてきたものの並行道路の整備が進み、輸送量の減少も止まらないということでついに廃止となった。

 

現在でも沼牛駅、政和駅、添牛内駅などは駅舎が残っている。

幌加内駅、朱鞠内駅なども駅舎は消失したものの、駅名標やモニュメントなどが鉄道の名残をとどめている。

また第三雨竜川橋梁は土木遺産に選定されている。足場の組めない渓谷などに橋を架ける吊足場式仮設工法を道内で初めて採用した。

 

朱鞠内駅からは羽幌町へとつながる名羽線の工事が1962年着工した。

しかし主目的であった羽幌炭鉱の輸送が閉山により需要がなくなったことから未成線となってしまった。

朱鞠内駅より先の蕗の台駅や白樺駅は国道からも遠く、現在では訪れることもかなり困難になっている。

 

幌加内町は南北に長く、多くの市町村と境界を接しているが雨竜川幌加内川の渓谷に沿った盆地であり、周りは完全に山や森に囲まれている。

その地形から冬は積雪も多く気温も低い。

母子里地区では戦後最低気温となる-41.2℃を記録したことがある。

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カントリーサインにもばっちりその数字と記念碑が。

記念碑はクリスタルパークという公園に建てられた。この公園そのものが最低気温記録を記念して作られたそうだ。

 

さて、幌加内町のもう一つの特徴は湖である。

キャンプ場が併設している雨煙内貯水池やダム湖である宇津内湖。

そして、日本最大の湛水面積を持つ朱鞠内湖

戦前に作られたダム湖であり、周囲は森林に囲まれ北欧のような景色を持つ。

国立公園に認定され、キャンプ場もある。特に冬のワカサギ釣りが有名だ。

 

しかし、幌加内町と聞いて多くの人が思い浮かべるのは蕎麦だろう。

その気候を生かし、作付面積・収穫量ともに日本一を誇る。

幌加内高校は農業科のみで、そば打ちは必修科目である。

数年前にNHKで本州の不登校の女子生徒が幌加内高校に転校し、そば打ちに出会い、そば打ち甲子園に出場し、ドイツで店を開いている蕎麦屋からスカウトされるという伝説に残るようなストーリーが放送されていた。

そうそう甘い世界ではないだろうが、なんというかどこで世界と繋がるかわからないものだなと思って見ていた。

 

もちろん道の駅のレストランも蕎麦が売りである。

温泉、深名線資料などもあって細長い幌加内町で一休みするには最適の施設だ。

近くには蕎麦をこよなく愛する幌加内そばの里大使、ブギウギ専務こと上杉周大のそば畑もある。

イベントも時折開催されているので要チェックです。

 

空から日本を見てみよう ― 宮崎市 ―

今日は2014年4月22日放送の空から日本を見てみようで紹介された宮崎県宮崎市について調べてみた。

wikipedia:宮崎市

 

人口は約40万人。

 

降水量が多いが、日照時間も長く平均気温も高い。

日本でも有数のリゾート都市である。

 

そのシンボルがフェニックス・シーガイア・リゾート

ホテルにアミューズメント温泉、動物園と植物園、ゴルフ場にコンベンションセンターなど複合型娯楽施設である。

もっとも2001年に会社更生法の適用を受けるなど順風満帆な経営とは言い難いが、近年は外国人観光客の誘致などにも積極的である程度の収益を出しているようである。

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さて、南国リゾート地といえばヤシの木。

その中でも宮崎といえばフェニックスの印象が強い。

そんな風景の発祥となったのが堀切峠

宮崎県南部、日南海岸でフェニックスと太平洋をバックに記念写真スポットだ。

 

さらに南へ行くと、青島が見える。

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砂岩と泥岩が交互に重なり合った地層が波に侵食されてできた不思議な地形。その姿は鬼の洗濯板と名づけられた。

 

小さな島だが、北半球最北の亜熱帯植物群落となっている。

また島には青島神社や海水浴場があり、古くから多くの観光客が訪れていた。

光都市宮崎の原点であるといえるだろう。

 

もう一つ、宮崎の特徴は神話にゆかりが深いことである。

伊弉諾尊が黄泉から帰還して禊を行ったといわれる江田神社神武天皇が宮を営んだと祝える宮崎神宮。近隣の町村には高天原のあった地と言われるところもある。

真偽はともかく日本書紀古事記の舞台になってもおかしくない、古来栄えていた場所なのだろう。

 

その他島津義弘が築いた天ヶ城の模擬天守が残る公園や現存する九州最古の水力発電所である黒北発電所などが渋めの観光スポットである。