交通の要衝、倶知安 - 胆振線の面影 -

蘭越からの帰り道、倶知安から赤井川経由で帰ることにした。

 

倶知安町北海道新幹線の駅が設置されることが決まっており、ニセコエリアの発展もあって北海道の中では珍しく今後の活性化が期待される町である。

 

現在でも後志振興局のほぼ中央に位置し、国道5号、276号、393号が交差してさらに本数が少ないとはいえJR函館本線の駅もあり、それなりの交通インフラが整えられている。

 

そんな倶知安町にはかつてもう一つの鉄道路線があった。

 

胆振線である。wikipedia:胆振線

 

倶知安から室蘭本線伊達紋別駅まで21駅、83kmが運営されていたのだ。

 

1986年に廃止されたこの鉄道は各駅の遺構がほぼ残っていないようだがこの倶知安町にわずかながら面影が残されていた。

 

倶知安から赤井川へ向かう国道393号線沿いの小学校の傍にある六郷鉄道記念公園である。

 

 

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昭和62年、廃線の一年後に造成されたようだ。

 

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駅名標

 

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踏切の復元

 

 

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緩急車。車掌がここに乗ってブレーキ等の制御をしていたらしい。

 

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ホームから緩急車と客車を眺める。

 

かつて倶知安駅は分岐駅として栄えていたようだが鉄道の衰退、なおかつ残ったのが線形の悪い函館本線ということもあって駅前は寂れる一方のようだ。

 

しかし新幹線が来れば鉄道と車のハブ駅としての重要性は増すだろう。

 

このエリアの活性化の拠点となって賑わう日が来ることを願った。