今日は三笠市について。
人口は9千人。市制を敷く自治体では日本で三番目に少ない人口である。
かつては炭鉱で栄えたが、閉山により人口は流失し続けている。
市域全体が日本ジオパークに登録されている。
三笠市の道の駅は北海道で一番最初に登録された。
飲食店、農産物直売所のほかに太古の湯という名の温泉施設や農業資料館が併設されている。
国道12号線に面し、人気の高い施設である。
北海盆踊りの発祥の地をモチーフにしたデザインとなっている。
市内の小学生のデザインをベースにしたらしく、可愛らしい絵だ。
派手な観光地はない三笠市だが、過疎・高齢化の問題とは裏腹に意外と子供向けスポットが多い。
まずは市立博物館。
三笠市は化石で有名であり、特にアンモナイトの化石は日本有数の所蔵量である。
恐竜好きのちびっ子たちには受けがいい・・・はずだ。
そして市内各地に点在する炭鉱の遺構。
奔別炭鉱に現存する立杭櫓は東洋一とも呼ばれている。
イベント時にはホッパーの内部に入ることも可能!
工場・機械が好きなちびっ子諸君は絶賛間違いなし・・・のはずだ。
三笠市は鉄道の歴史も古い。
明治時代に石炭の輸送のため、小樽市の手宮から三笠市の幌内へひかれた鉄道は北海道初。日本でも3番目の古さである。
岩見沢駅から分岐する幌内線と呼ばれた鉄道は1987年に廃線となってしまったが、萱野駅や唐松駅は今でも往時の面影を残し、三笠駅と幌内駅は公園として整備された。トロッコ鉄道に乗ることも可能だ。なんと18歳以上は蒸気機関を運転することもできる。それなりにお金と時間がかかりますが。
鉄道・SL好きのちびっ子共は一度来たらやみつきになって親は頭を抱える・・・はずだ。
市街地を抜け、国道452号線と交差する手前には桂沢ダムがある。
北海道初の多目的ダム、ダムカードはゲットできるし、ファミリー公園も傍にあるし冬はスキー場でパウダースノーも楽しめる。
アウトドア好きのわんぱくちびっ子連中は春夏秋冬通い詰める・・・はずだ。
というわけで哀愁漂う風景が好きな渋い趣味の大人たちには垂涎の町であることはお分かりいただけたと思う。
自分も道の駅で休憩したことぐらいしかないのでじっくり時間をかけて探検してみたいと思う。
近隣の岩見沢市や美唄市も炭鉱の遺構など近代遺産は多いのでぐるっと回ってみてみるのも一興だろう。
しかし、マニアックな趣味以外でも気軽に親子連れで楽しめる場所も数多くあるので札幌圏や旭川圏からもちょいとドライブに出かけてみるのも良いだろう。