今日は美深町について調べてみた。
上川地方北部に位置する。
人口は4500人くらい。
宗谷本線も走っており、5つの駅がある。
かつては美深駅から枝幸町をつなぐ美幸線が分岐していたが、全線開通することなく廃線となった。(部分的には運行していた)
美幸線を偲ぶ資料が美深駅に展示されている。
道の駅は道内で5番目に設置された。
町内の北部に位置する。
売店やレストランの他に温泉、キャンプ場、そしてチョウザメ館が併設されている。
天塩川に生息する魚も飼育されているミニ水族館だ。
キャビアの収穫を目的にチョウザメの養殖をはじめたのがきっかけだそうだ。
とてもデリケートな魚で水質、水温の管理など手探りの部分も多く、安定的な生産には至っていない。
現在は道の駅併設の施設でのみ肉やキャビアを食べることができるそうだ。(要予約
)
美深町のシンボルになっているらしい。
サメとは全く違う種類の魚である。
英語ではスタージョン。
昔、シオドア・スタージョンというSF作家がいたが、これは本名である。
姓の由来はなんだろう?
まー日本にも鰻なんていう名字の人がいるしね。
さて、国道40号線と宗谷本線はほぼ並走して走っており、道の駅も40号線沿いにあって、主要市街地も40号付近であるが、かつて存在した美幸線沿いの集落がある。
道道49号線を走って山の中を抜けると仁宇布(ニウプ)という集落がある。
美深駅、東美深駅、辺渓駅、そして仁宇布駅までが美幸線の開業部分であった。
輸送量が少なく、日本一の赤字線とも言われ、全線開通することなく廃線となってしまったが、旧仁宇布駅と廃線跡を活かしたトロッコ鉄道が観光施設としてちょっとした人気を集めている。
エンジン付きのトロッコを往復10km運転できるのだ(要自動車運転免許)。
廃線跡を利用した観光としてのモデルケースとして視察も訪れるとか。
この仁宇布という集落には松山農場というファームインがある。
羊を飼ったり、白樺の樹液を集めて清涼飲料水をつくったりしている。
このあたりの風景が村上春樹の小説「羊をめぐる冒険」のモデルになっているのでは・・・ということでハルキストの間では聖地となっている。
松山農場のファームインでも朗読会が行われたりしており、小さな集落だが意外と全国区の知名度を持っているのだ。
また、仁宇布の集落から少し南に離れたところには松山湿原という山中のちょっとした秘境があったり(その手前にはスバルの試験場があったりする)、美深町の北部に位置する函岳は、標高1000m以上の頂上までダートではあるが車でいくことができたりと北海道の自然を満喫することもできる。
美深町辺りは道内の主要観光地ではないため、集落から少し離れるだけでお手軽に自然を感じまくることも可能だが、やはり熊の出没の可能性があるわけで、単独行動なら熊鈴くらいは持参していくべきだろう。
トロッコ王国ぐらいならシカやキツネ程度だろうが、松山湿原レベルになると、出没の可能性はぐんと高まるので注意して行こう。ある程度の人数がいれば話し声なんかで熊の方が避けてくれると思うけど。