今回の空から日本を見てみようは東京の下町へ。
まずは千代田区の神田。
千代田区の北東部に位置する。
かつては神田区と麹町区が存在していたが、1947年両区が合併し千代田区となった。
銭形平次や半七捕物帳の舞台となった。
また、手塚治虫作品のマルチプレーヤーであるヒゲオヤジ氏も神田出身である。
江戸時代には北辰一刀流の道場や蘭塾もあった。
その流れをくんで、現在でも大学が多かったり古書店が並ぶ町である。
江戸時代から庶民の町であり、かつては日本一の青果市場と謳われた神田青果市場も存在した。
かつては日本橋区も存在した。
老舗百貨店や問屋街、製薬会社なども多く並ぶ地区であり、江戸時代の金座・銀座から続く商売の町である。
続いては築地。
旧京橋区の一部にあたる。
江戸時代に埋め立てが行われ、海軍や卸売市場が創設された。
幕末には勝海舟が勤務した軍艦操練所が設置された。
最後は台東区
人口は20万人くらい。
都内で最も古い市街地の一つであり、戦火を逃れた大正・昭和初期の建物も現存している。全体的に商業地が多く住宅地は少なめである。
台東という名は都知事の推薦で決まった。両区に関係のある文字を使い、中国の康熙時点に載っている瑞祥地名でもあることから決まったらしい。
推古天皇の時代に開かれたとも言われる浅草を筆頭に蔵前、人形町、馬喰町など古くから商売の町として栄えてきた。
また、北関東や東北からの玄関口の上野も台東区である。
我々北海道民にとっては別の国のような東京都であるが、それは未来都市のような巨大建造物の群れと対照的な下町文化が混在し、莫大な人数が自在に両方を行き来する目まぐるしさについていけないのだろう。