今回の世界ふれあい街歩きはフランスの首都・パリのモンマルトル地区。
パリで一番高い丘である。
元々はパリと違う自治体に属していたが、1860年にパリに併合された。
サンドニ大聖堂の由来となった聖ディオニュシウスが殉教した場所と伝えられている。
また、ザビエルやロヨラがイエズス会の創設を誓った場所ともされている。
長い間パリ郊外の農地であり、ブドウ畑と風車がシンボルであった。
19世紀半ばから都市化が進み、繁華街となった。
現在でもキャバレー・ムーランルージュなどに名残を見ることができる。
赤い風車という意味のこの建物。実際に赤い風車が備え付けられている。
その後は芸術家の町となる。
ピカソ、ゴッホ、ルノワール、ジャン・コクトーなどがこの地で活動を行った。
ゆかりの場所を探訪するだけでも時間が足りなくなるだろう。
現在では歴史的地区としてパリでも有数の観光地となっている。
19世紀に建てられたサクレ・クール寺院は40年もの歳月をかけて完成した。
しかし、観光スポットを少し離れるとかつての郊外の雰囲気が残る場所もある。
わずかながら残ったブドウ畑は画家ブールボが中心となってブドウ畑を整備。
治安が悪かった時代に子供たちが安心して遊べる場所となり、現在ではワインも作られている。
ワイン片手に丘の上からモンマルトルの街並みを眺めて一日を終えるのも贅沢な旅行だろう。