今回の地球絶景紀行は中国・西湖。
人口は約5500万人。
約7千年前の水田跡からジャポニカ米のDNAがみつかっており、日本の稲作のルーツとされる。
13世紀には世界最大の都市でもあった、歴史の長い都市だ。
西湖は杭州市の西郊にあることから名づけられた。
漁業や灌漑では使用されておらず、観光が唯一の産業である。
湖の中には島が点在しており、船で行くことができる。
西部には橋もかかっており、渡ることも可能だ。
団体向けの遊覧船もあれば、手漕ぎの個人向けチャーター船もあって陸路で一周することも可能だが、できれば船に乗って景色を眺めたいところである。
積雪時に東岸から橋を眺めると、橋の中央部の雪から溶け始めることで橋が途切れたように見えるので、断橋残雪と呼ばれている。
古来より山水画のモデルとなったり、唐の詩人白居易の詩でうたわれた白堤など西湖十景と呼ばれる観光地を中心に、日本まで景観の美しさが届いていた。
近くには龍井村という茶の名産地がある。
龍井茶とは四絶といわれ、中国を代表する緑茶である。
町中に茶館があり、時期によっては収穫体験も可能である。
西湖を訪れたらぜひここへも足を延ばしてお茶の飲み歩きをしてみたいところだ。