地球絶景紀行。今回はニュージーランドへ向かう。
人口は470万人ほど。行政機関が集中する北島と陸地面積が大きな南島及び小さな島々からなる国である。
マオリ人と呼ばれるポリネシア系の先住民族が約15%を占める。
古代より大陸と遠く離れていたため、独自の生態系を持つ。
大型の哺乳類は全く住んでおらず、モアやハルパゴルニスワシなど大型の鳥類を頂点とする生態系が存在していたが、乱獲によってこれらの種は絶滅した。
旅の最初は南島最大の街、クライストチャーチから。
観光名所やマオリ族の文化に触れた後は絶景を目指して旅を続ける。
まず向かったのはマウント・クック。
標高3724m、ニュージーランド最高峰の山である。
登頂難易度は非常に高く、夏季でも数十メートルの積雪が残る。
悪天候と貧弱な登山道によって大半の挑戦者は途中で下山する。
ふもとの村では飛行機で氷河へ降り立つことができるツアーを組んでいる。
天候が良ければ身軽な格好で山中へ行くことも可能だ。
マウントクックから東に行くとテカポという名の湖と小さな村がある。
自然が多く残るニュージーランドでも特に美しい星空で有名である。
昼間はミルキーブルーと呼ばれる美しい水面や湖畔に咲き乱れるルピナス、羊の群れなどを楽しむことができる。
そして夜が更けると「善き羊飼いの家」という名の石造りの教会やマウントジョン天文台などのスポットで星空観察だ。
マウントジョン天文台では日本語のガイドもあるらしいので、普段はなかなかお目にかかることができない南半球の星座を楽しもう。
また、テカポ湖には水着着用の温泉もあり、日本にいるかのようにゆっくりすることもできる。夜の星空ツアーに備えて体を休めておくこともできるだろう。