後志西部の旅 ― 岩内町を巡る ―

岩内グリーンパークホテルの朝。

ひとっ風呂浴びて朝食をいただく。

美味しゅうございました。

 

ホテルを出発。

まず向かったのはすぐ近くにある場所。

 

荒井記念美術館。

 

美術にはとんと縁のない私だが(嫁はそんなことない)、多少興味をそそられる展示内容である。

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ここは結構大きい美術館で、3つのミュージアムがくっついた構造になっている。

 

まずはピカソの版画展。日本でも有数の所蔵数を誇るそうだ。

ここはじっくりと見た。サーカスを題材にしたものが多かったかな。

 

続いて隣の共和町出身の画家、西村計雄美術館。

ちょっと難しかった(笑)

 

最後は生まれ出づる悩み美術館。

作家の有島武郎岩内町出身の画家、木田金次郎をモデルに描いた小説、生まれ出づる悩み。

この本を題材に道内の画家が思い思いのシーンを油絵に描いた作品が展示されている。

 

ピカソのところは特にじっくりと見て、売店なんかも冷やかしていると結構な時間を費やした。とりあえず次へ向かう。

 

途中でダチョウ牧場や引退した競走馬が余生を過ごす牧場があったりと、興味をひかれる場所もあったのだが天気もあまり良くなかったのでスルー。

引退した馬が暮らす牧場なんて・・・小学生の時に愛読していたドリトル先生物語に出てくるお話そのままじゃないか。ホーストラストというらしい。

 

そして向かったのは市街地、港方面。

 

道の駅が道路を挟んだところにあったり、木田金次郎美術館や文化センターもあったりするのだが、公園自体もまあまあの広さがある。

 

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子供が駆け出すには最適な場所である。

 

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こんなオブジェもある。

ちゃんと鐘も鳴るのだ。

 

そしてこの場所のかつての姿も残されている。

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 そう、ここは国鉄岩内線の終着駅だったのだ。

1985年に廃線となった、ローカル線。

鰊をはじめとする海産物や石炭、鉱石などの輸送で活躍したが産業の衰退と共に鉄道も役目を終えたのだった。

 

寿都町瀬棚町方面への延伸も計画されていたようだが、実現することはなかった。

 

当初は馬車による軽便鉄道から始まったらしい。

共和町の小沢駅より函館本線から分岐し、岩内へたどり着く路線であった。

 

今では駅の面影はなく、この記念碑だけがひっそりと後世にかつての様子を伝えるのみであった。