車中泊十勝巡りの旅 ― 幾寅駅 ―

南富良野町に入り、狩勝峠を下り始める。

霧に包まれていたのがウソのような晴天に変わる。

峠のふもとにあるのは落合という集落。

 

昨年の台風の被害がまだ残る南富良野町だが、特に町内を走るJR根室本線は東鹿越駅~新得駅の間で運行が止まったままである。

まず落合駅に寄り道。

 

 

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かつての国境付近にある小さな集落の無人駅。寂寞という言葉が当てはまる。

代行バスは停まるものの、完全に廃止が決まればバスの停留所は国道沿いになるだろう。いつか旅人さえも訪れなくなってしまうのだろうか。

 

続いて、南富良野町の中心地、幾寅(いくとら)へ。

 

 ここは高倉健主演の映画、鉄道員の撮影地である。

 

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セットの建物も残されている。

 

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撮影に使われた車両もセットと並んでいる。

 

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出演者のサインが勢揃い。

 

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幌舞駅と書かれた表札が目立つが、これは映画に出てくる架空の名前。

 

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本当は幾寅駅なんだよ。

 

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駅の中は鉄道員グッズでいっぱい。

半分は資料館のようになっている。

この日も朝から家族連れなど数人が見学していた。

 

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ホームがあって線路は続いているのに列車はやってこない。

そんな事情もあってか、わがまちご当地入場券も9月になっても販売に至らず。

 

小腹が減ったので近くの道の駅で軽食を購入。

 

こちらは9時の開店時刻でかなりの人出。

少年野球のバスもやってきて、なかなかの混雑。

 

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ラベンダーは時期が過ぎたものの、遠くの山を眺めながらのんびり過ごす。