目次
1.浦臼駅わが町ご当地入場券
田園地帯を通り、浦臼町に入ると左手につるぬま温泉という温泉がある。
裏手には鶴沼という沼。
沼の周りはキャンプ場と公園になっている。
向かいには道の駅もあって、浦臼町のレジャースポットと言える場所だ。
鶴沼ではスワンボートに乗ることも可能だ。
開拓に関する記念碑のようだ。
この温泉で、わがまちご当地入場券を購入できるのだ。
冬山をバックに走る単行列車。
駅スタンプはブドウと今では幻ともいわれるボタンソバ。
かつては道内のそば栽培の主流品種であったが、背が高くて倒れやすい・収穫量が伸びないなど難点があった。現在は改良種であるキタワセソバが大半を占めている。
そんな中でもここ浦臼町ではボタンソバの栽培が続いていたことから、近年地域の特産品としてプッシュしているそうだ。収穫が難しいものの香りが強く風味も濃いらしい。
浦臼町らしいのかどうかはわからないが、良い写真だとは思う。
2.浦臼駅
駅はもう少し南側にある。
<p>
立派な建物だが、無人駅。
町のふれあいステーションと診療所が併設。
少ない本数の電車と偶然遭遇。
3.浦臼駅と近隣の歴史
現在の浦臼駅近辺は、1894年聖園農場がまず教会堂兼小学校(後の浦臼小学校)を建てる。1899年に月形村から分村。浦臼村となり現在の町役場に戸長役場を設置。
現在でも国道275号線沿いにキリスト教の聖園教会が建っている。
浦臼駅は1934年札沼北線の浦臼駅~新十津川駅間開通に伴い一般駅として開業。
1935年石狩当別駅~浦臼駅間が延伸開業。札沼線が全線開通。
1943年第二次大戦激化に伴い石狩月形~石狩追分駅間が休業。
1953年浦臼駅~雨龍駅間が再開。
1997年駅舎改修、町営ふれあいステーションを併設。現在は歯科診療所も入居。
2020年5月7日北海道医療大学駅以北廃止に伴い廃駅。
1970年代後半の国土地理院地図の航空写真。
この頃は2面2線のホーム構造。
駅裏に貨物積卸・留置用側線、駅舎札幌側に貨物ホームと引込線がある。
駅裏北側にある木工所にも側線が接しており、さらに南側には土場、車庫、転車台も見えている。いずれも貨物取扱廃止後に撤去され、木工場もなくなった。
現在も駅前南側に残る農業倉庫がかつて貨物取扱もしていた大きな駅であったことを示す最後の名残となるのかもしれない。