今回の地球絶景紀行はメキシコのチワワ太平洋鉄道。
メキシコ北西部のシナロア州ロスモチスと内陸部のチワワ州チワワを繋ぐ路線である。
アメリカ大陸一景観の良い路線ともいわれる。
シナロア州はアメリカ国境に近く、麻薬の栽培地になったりもしている。
途中のディピサデロ駅近くにはバランカ・デル・コブレ又は河童―キャニオンとも呼ばれる大峡谷が広がる。
六つの河川によってできた峡谷で、メキシコ先住民のタラウマラ族の伝統的な居住地でもある。
タラウマラ族はスペイン人の侵略を逃れ、この地で生き延びてきた。
現在では農業や移牧で生計を立てている。
内陸部のターミナル、チワワはメキシコ最大の州であり、大部分は砂漠である。
20世紀のメキシコ革命時には大規模な戦闘が行われた地でもある。
犬のチワワはこの地を原産とする。
アステカ文明の遺跡よりチワワの骨も発掘されている。
当時はもう少し大きかったようである。