今日は2013年9月10日放送の空から日本を見てみよう。
最初は小松市
人口は約10万人。
日本海に面する西部は平野で、東部は山地になっている。
コマツは戦前から建設機械を製造し、1950年代には日本企業としていち早く海外進出を手がけていた。
現在、創業の地であった工場は閉鎖されたものの、その跡地はコマツ関連の科学館になり、重機や宇宙について学ぶことができる施設になった。
コマツ以外にも村田製作所、ブリヂストン、ジェイバスなどの工場が立地し北陸工業地帯の中心地となっている。
江戸時代、加賀藩の2代目藩主の前田利常の隠居城として小松城が改築された。
支城ではあったものの本城の金沢城より大規模であったようだが、明治時代に廃城となり、現在は一部の遺構のみが残っている。
城跡の他にも歴史・伝統に関するランドマークが多い。
九谷焼という色絵の磁器の産地としても知られる。
旧市街には近世の街並みが残っているし、歌舞伎の「勧進帳」の舞台になった安宅の関跡は海沿いの公園となっている。
勧進帳といえば漫画家・赤塚不二夫氏の通夜でタモリが読んだ弔辞を思い出す。
ここには勧進帳の解説が掲示されているようなので知らない人は行って読んでみよう。
他にも城跡の一部に兼六園を手本に作られた日本庭園の芦城公園。
世界最古のホテルと言われる法師旅館のある粟津温泉街。
その近くの那谷寺は紅葉の名所である。
などなど工業都市の顔の他に観光都市としてもなかなかのポテンシャルである。
空港も市内にあってかなり便の良い町である。
続いて西隣の加賀市
人口は約6万5千人。
石川県の西端で、福井県と接する。
機械のローラーチェーン、リム、ホイールなどを製造する大同工業が本社を置く。
九谷焼美術館や北前船の里資料館など個性的なミュージアムにもひかれるが、加賀市と言えば何と言っても温泉だろう。
北大路魯山人や与謝野晶子が愛した山代温泉、一時の低迷から脱却しつつある片山津温泉。鶴仙渓の散策も人気が高い山代温泉など北陸を代表する温泉街を持つ都市である。