今日は2006年8月29日放送の世界ふれあい街歩きで訪れたアムステルダムについて。
北ホラント州に属し、オランダ最大の都市にして憲法上の首都である。
人口は約80万人。ただし、行政上の首都機能はほぼデン・ハーグにある。
町の名前はアムステル川のダム(堤防)という意味らしい。
最初に堤防が造られた場所は、ダム広場という旧市街地の中心地になっている。
ある意味ダムファンの聖地ともいえるだろう。
すぐ側には王宮がある。ここはもともと市庁舎として建てられ、その後ナポレオン3世の王宮となった。現在オランダ王室の王宮はデン・ハーグにあり、ここは一般に公開されている。
ダム広場のすぐ北には新教会、北東部には聖ニコラス教会や旧教会などのゴシック様式の教会建築も見ごたえがある。
そして、現在の町の基点と言えるのがアムステルダム中央駅
ここもアムステルダム、いやオランダを代表する建物と言っても良いだろう。
駅舎とはいえ、その重要性から著名な建築家が設計を行った。
市内の国立美術館の外観と類似性が強い。
鉄道の中心地であることはもちろん、北側にはフェリー乗り場も隣接している。
さて美術館と言えば、オランダになじみの深い画家にかかわる観光地も忘れてはならない。
国立美術館にもフェルメールなど17世紀の画家の絵が所蔵されているが、その他に「夜警」で有名なレンブラントの家。そして、あのフィンセント・ファン・ゴッホ美術館がある。
美術館を巡るだけでも1日では終わらないだろうが、アムステルダムはまだまだ訪れるべき場所が多い。
歴史上の人物にかかわる場所では、「アンネの日記」のアンネ・フランクがナチスドイツの迫害を逃れて隠れていたアンネの家(今は博物館になっている)もアムステルダム市内にあるのだ。
アムステルダムが都市として発展を始めたのは13~14世紀ごろ。ハンザ同盟と貿易をはじめ、やがてヨーロッパを代表する海運都市となる。
その名残から今でも水路が町中に張り巡らされている。
運河に沿って並ぶ街並みもアムステルダムを代表する景観と言えるだろう。
商業の都市として栄えてきた軌跡を見るには、貨幣の鋳造所であったムントタワーや
市場の計量所などが有名か。
また、意外なところでオランダは有名なチューリップなど世界の6割の花を生産している。そのオランダでも有数の花市場が市内にあるのだ。
花好きな人なら1日中いることができるだろう。
アムステルダムはこの他にも見所が多いのだが、きりがないのでこの辺りで。
オランダはカトリックの国々に比べると、観光という面ではちょっと劣るかもしれない。とはいうもののアムステルダムはやはり一度は行ってみたい場所である。