今日は中頓別町(なかとんべつちょう)について調べてみた。
人口は1500人をやや超える程度。
頓別川の中流に位置し、宗谷地方で唯一海に面さない自治体である。
四方を山に囲まれ、町域の8割が森林である。
酪農、林業が盛んである。
町内を国道275号線が南北に縦断している。
かつては国道と沿うような形でJR天北線が通っていたが、1989年廃止となった。
旧小頓別駅前には丹波屋旅館という和館・洋館が合わさった文化財に指定されている建物が保存されている。
敏音知(ぴんねしり)駅跡は道の駅となり、オートキャンプ場も併設されている。
敏音知はその中心地となった場所である。
現在は道の駅で売っている砂金ラーメンにその名残を見ることができるくらいである。
(道道120号沿いに砂金採掘を体験できる場所がある)
カントリーサインにも砂金掘りの姿が描かれている。
人物の後ろには敏音知(ピンネシリ)
敏音知とは山の名前なのだ。
そして町の中心部である旧中頓別駅周辺。
駅前は天北線メモリアルパークとして整備され、バス待合室の2階には天北線資料館が設けられている。
隣には青く塗りなおされたキハ22が静態保存されている。
また、市街地から北にある寿公園には蒸気機関車と航空自衛隊の戦闘機が静態保存されている。戦闘機が保存されている公園はなかなかないので、その手の人々にはかなりありがたい施設であるはずだ。
そして中頓別町最大のランドマークと言っても良いのが鍾乳洞である。
多くの鍾乳洞は古生代や中生代の地層にあるようだが、ここは新生代の貝殻石灰岩の中にできた珍しいケースらしい。
観光用に整備されているが、かなり狭い場所もあり力士クラスの人には厳しいようだ。
この辺りは日本最北のカルスト地形でもあり、地質ファンにはもしかしたら垂涎の場所なのかもしれない。乞うブラタモリ。
官公庁関連は町役場の他に簡易裁判所、宗谷農業改良普及センターなどが置かれている。
教育機関は中学校と小学校が1校ずつ。
いずれも町の中心部に位置している。