上ノ国町 ― 天の川の通る町 ―

今日は上ノ国町について調べてみた。

wikipedia:上ノ国町

 人口は約5千人。

日本海に臨み、農漁業が盛んな町である。

 

日本海に沿って国道228号が町内を縦断する。

道の駅は市街地からやや離れたところに位置している。

海沿いで、眺めは最高。遊歩道も設けられており、天気のいい日は気持ち良いが車中泊をするにはちょっと寂しすぎるかもしれない。

尖岳を源流とする天の川が北西に流れ、町の中心部の近くで日本海に流れ込む。

上流にはブラックシリカという珍しい鉱物が産出する。岩盤浴などに利用されているようだ。

川に沿って集落が点在し、かつてはJR江差線も通っていた。

湯ノ岱駅跡は近くに湯ノ岱温泉がある。江戸時代末から記録が残る歴史ある温泉である。

 

湯ノ岱駅と宮越駅の間には天の川駅というモニュメントがあった。

設置したのはJRではなく民間の団体であり、正式な駅ではないのでもちろん停車することはなかったが、車窓から見える風景は江差線の名物の一つであった。

徐行運転もされていたようだが、江差線廃線後、ファイナルイベントと共に駅名標等は撤去されたそうだ。

 

上ノ国町の歴史は古く、北海道出羽人が最初に定住した地と言われている。

15世紀にはこの辺りに居を構えていた渡党野領主が道南十二館と呼ばれる館を築いた。

渡島半島の海岸線沿いに函館の志苔館から上ノ国町の花沢館まで点在し、軍事的拠点及びアイヌや和人の交易の場となった。

当時の上ノ国蝦夷地を代表する港であった。

コシャマインの乱などもあったが、乱を制圧した武田信弘が花沢館の領主である蠣崎氏を継ぎ、勝山館を築城している。

武田氏はその後松前氏となり、居城も松前に移る。また江差の港が徐々に大きくなり、上ノ国は桧山の中心から外れていくことになる。

 

勝山館が置かれていた夷王山にはガイダンス施設なども設けられている。

キャンプ場もあり、ランドマークになっている。

カントリーサインは和人を表す兜と、勝山館に居住していた人々の墓地をモチーフとしている。

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また、道の駅の裏手の海岸の窓岩と夕日も描かれている。

 

町内の色々なところから海に沈む夕日を眺めることができるだろう。

 

また、松前町との境付近にある小砂子(ちいさご)集落にある日方泊灯台も国道付近の高台からの眺めると、キラキラ光る海をバックにかなり良い景色だと個人的に思っている。