今日は2011年5月6日放送の地球絶景紀行で訪れたマレーシアのボルネオ島について調べてみた。
東南アジアに浮かび、日本の国土の2倍近くの面積を持ち世界で3番目に大きな島である。
島はマレーシア、インドネシア、ブルネイの3か国の領土に分かれている。
オランダ語と英語ではボルネオ、インドネシア語ではカリマンタンと呼ばれている。
1億年前から現在の位置にあり、世界最古の熱帯雨林を持つと考えられている。
今回最初に訪れたのは島北部のサラワク州にあるクチンという町。
19世紀から20世紀にかけてこの地を支配したサラワク王国の都であった。
サラワク王国とは、イギリス人の探検家ジェームス・ブルックがブルネイの王を反乱から助けたことからこの地の王となって建国、3代に及びこの地を治めたが、太平洋戦争で滅亡した。
クチンは古くから南シナ海貿易の要衝として発展してきた。現在も華人やマレー人を始めとした多民族都市であり、街並みも多様な景観を楽しめる。
クチンとはマレー語で猫を意味する。町名の由来には別の説もあるが、いまではすっかり町のシンボルとして猫が浸透し、猫博物館があってドラえもんまでもがいるそうだ。
続いて向かったのはグヌン・ムル国立公園
ブルネイとの国境近くに位置し、ムル山の山域保護を目的とした公園だ。
カルスト地形となっており、地下には巨大かつ長大な洞窟が広がっている。
ディアケイブという洞窟には無数の蝙蝠が住んでいる。蝙蝠たちは夕方餌をとるために一斉に飛び立つ。大群は一つの黒い塊となって空を飛び、その旋回する様はまるで黒い龍のように見えることから、ドラゴンフライと名付けられた。
ジャングルの空を切り裂くように踊る龍の姿を眺めると、全くの別世界に迷い込んだとしか思えないだろう。