今日は2011年6月10日放送の地球絶景紀行で紹介されたペルーのマチュピチュについて調べてみた。
ペルー第二の都市、インカ帝国の都であったクスコを出発。
列車やバスでマチュピチュへ向かうことも可能だがオリャンタイタンボという町からトレッキングも可能である。
インカ道と呼ばれるこのルート。
首都のクスコとアンデス山脈に点在する都市を網の目のように結んでいた古道である。
20世紀初頭に発見されたマチュピチュへ向かう道はこの古い道が残っていたものなのだ。
マチュピチュは山の尾根に造られた古代都市である。
標高2500mの高さに位置し、15世紀ころまで存在していたと考えられる。
神事を行う場所、あるいは王族の別荘地の様な位置づけであったようだ。
北部には太陽を観測する石、神殿、塔など宗教的色合いの強い遺跡が固まっている。
南部は日当たりのよさを生かした段々畑が広がっていた。
マチュピチュは山裾からは視界に入らず、スペイン人の侵略・破壊を逃れたとみられる。
その後20世紀に入るまで忘れられた土地となっていた。アンデス文明は文字を持たなかったため、今も謎の多い遺跡である。
また、この地は歴史的価値だけではなく、アンデスとアマゾンの生態系の境目に当たっており、どちらの特色も混在している。希少生物の種類も多く、まさに秘境である。
なぜこのような険しい土地に町が造られたのかは未だ謎である。ただ、現代に住む我々だけではなく、インカ帝国の人々にとってもこの絶景は心を揺さぶられる場所であったことは間違いないようだ。