今日は雨竜町について調べてみた。
人口は約2500人。
国道275号が町の東側を南北に通っている。
市街地は国道沿いの平野部に固まっており、周辺には水田が広がっている。
曲流が多く、氾濫も多かった。周囲の三日月湖はその名残である。
水運が盛んであった時代の碑もところどころに残されているが、見つけるのは難しいだろう。
道の駅は国道275号沿い、町の中心部に近い所にある。
田園の里という名が示す通り、周囲は田園に囲まれ、農作業姿のO泉洋氏のパネルなんぞもあったりする。
かつては国鉄札沼線が町内を通っていたが1972年に廃線となった。
雨竜駅、石狩追分駅、渭ノ津駅と2つの仮乗降場があったが、今では石碑とわずかな痕跡が残るのみとなっている。
農業が主要な産業で米、メロンなどが特産である。
雨竜米は常に一等米の基準をクリアしてきた品質の高さが自慢である。
その開拓の歴史は史跡公園やメモリアルパークで垣間見ることができる。
観光地は少ないが、近年外国人にも人気と言われるのが雨竜沼湿原である。
道の駅にもギャラリーがあって、その景色を楽しむことができる。
もちろん、実際に訪れて見る景色は別格に違いないのだが、市の中心部から20数キロ離れており、交通機関もない場所のためややハードルは高い。
尾白利加ダムを越えると、冬季閉鎖の細い道に入る。
やっとの思いで駐車場にたどり着くと、そこから約1時間程の登山だ。
途中で白竜の滝や吊り橋からの景色に高山植物などを楽しみつつ歩くといつしか開けた湿原に出る。
湿原には木道が伸びていて思い思いに散策することができる。
ミズゴケなどが腐食することなく幾千年もかけて堆積し、水面より盛り上がってできたのがこの雨竜沼湿原だ。
いわゆる泥炭地であり、時期により数百の池塘と呼ばれる小さな沼が点在している。
多様な植生を持ち、特にミズバショウは町のシンボルとしてカントリーサインにも描かれいてる。
ラムサール条約にも登録された貴重な湿原であり、植物以外の生態系も豊かである。
北海道の尾瀬ともいわれるが、観光客は圧倒的に少なく秘境といえるだろう。
ここから先は南暑寒岳の登山道にもなっている。
往復12時間くらいかかるのが普通らしい。チャレンジする人は装備とヒグマに気を付けて。