今日は室蘭市について調べてみた。
人口は8万6千人。
太平洋と噴火湾に挟まれた馬蹄型の形をしている。
国道36号線の終点、37号線の起点となっている。
2つの国道は東室蘭駅付近で交差し、36号線は絵鞆半島方面へさらに伸びていく。
鉄道は室蘭本線及び支線が通っている。
かつては支線の室蘭駅が町の中心であったが、現在は東室蘭駅付近が中心と言えるだろう。
貨物支線も通っていたが1985年に廃止となった。
NHKのブラタモリでも訪れたため、詳しくなった人も多いだろう。
地形、歴史などなかなか奥の深い町である。
アイヌ語のモ・ルエラニ(小さな下り坂)という意味が地名の由来である。
その地名発祥の地もブラタモリで訪れていた。
明治時代の初期に本格的な開拓が始まるが、絵鞆半島によって太平洋の荒波から守られ、噴火湾の中にさらに入り江となっている室蘭港は北海道有数の良港であった。
道内各地から集まった石炭を本州へ運び、さらには鉄鋼や重化学の工場も増え北日本屈指の工業都市となる。
特に明治時代からの歴史を持つ日本製鋼や新日鐵の存在によって「鉄のまち」と称せられるようになった。
現在もJXなどと共に室蘭を代表する工場であり、その夜景は近年新たな観光資源として注目されている。
道の駅は絵鞆半島の先端近くにあり、屋台村が名物だ。近隣には水族館や祝津公園展望台などがあるが、ひときわ目立つのが白鳥大橋だろう。
絵鞆半島と対岸を結ぶ東日本最大のつり橋であり、1998年に完成した。
積雪地域では日本初の長大橋である。
夜間は風力発電によってライトアップされており、室蘭の名勝の一つである。
また、地中連続壁併用逆巻剛体基礎工法、S字ワイヤラッピング工法は世界で初めて採用された工法である。なんだかよくわかりませんが、まあ凄い橋である。
また、絵鞆岬や大黒島などの景観もおすすめである。
絵鞆半島の最南部へ向かって行くと測量山やマスイチ浜など室蘭八景に選ばれた名称、旧室蘭駅舎を初めとする歴史的建造物や碑などがあって寄り道が止まらない。
もともとはチキウ岬という名だったが転化して今は地球岬と呼ばれる。
絶壁の上から眺める灯台と太平洋は北海道一の絶景に選ばれたこともある。
母恋駅からは徒歩でも可能な距離なので室蘭を訪れたらぜひここは行ってみよう。
ここから海岸線沿いの細い道を東に進むと金屏風やトッカリショなどこちらも切り立った断崖を眺めることができる展望台が整備されている。
その先、絵鞆半島の付け根部分にはイタンキ浜という鳴り砂の海岸がある。
変わった特産品としてボルトとナットで作られたボルタという人形がちょっと有名。
またハヤブサなどの野鳥やイルカ・ホエールウオッチングなど自然も豊かである。
室蘭大谷高校は道内一のサッカー強豪校であったが、近年はやや低迷気味だ。
そんなこともあって、カントリーサインはヘディングをするクジラである。