今日は2011年7月15日放送の地球絶景紀行で紹介されたインドのバラナシについて調べてみた。
ウッタル・プラデーシュ州に属する。
インドで最も人口が多い州で、ガンジス川沿いに広がる肥沃な平野が大部分を占めている。
バラナシは州の南東部に位置する町である。
地理的な条件から古代より政治、経済、文化の中心地であり宗教に携わる人も多かった。今でも国内外から多数の巡礼者が訪れる町である。
階段状のガートと呼ばれる沐浴場がバラナシの象徴ともいえる。
早朝から巡礼者たちが朝日に祈りを捧げる一方、洗濯や憩いの場でもあり日常生活にも密着した場所だ。
川の側にはヒンズー教の寺院も林立している。
まさにインドらしい風景の町だが、その最たるものは川に流す遺灰だろう。
ヒンドゥー教の教えではこの地で亡くなった人は輪廻から解脱できるという。
そのため、インド各地から遺体、あるいは死期の近いものが集まりこの地で最期を迎える。
ガートの中には火葬場の役割を担っているものもあり、聖なる火と呼ばれる種火が管理されている。人々はこの種火をもらって遺体を荼毘に付すのだ。
そんなことからバラナシは大いなる火葬場とも呼ばれている。
インドの文化を象徴する町と言えるのではないだろうか。
また、ここから北へ数km行くと釈迦が初めて説法を説いた地、サールナートがある。
仏教の4大聖地の一つであり、鹿が多くいたことから鹿野苑とも言われる。
多くの遺跡が出土し、現在では遺跡公園となっている。
バラナシを訪れたらこちらにも足を延ばしてみよう。