占冠村 ― 陸の孤島からリゾート地へ ―

今日は占冠村について調べてみた。

wikipedia:占冠村

 

人口は約1300人。村域の90%以上が山林である。

 

国道274号が村の外れをかすめて通る。

日高町南富良野町占冠村を結ぶ国道237号が村の中心部を南北に縦断している。

 

小さな村ながら占冠駅、トマム駅と2つの駅に特急列車が停車する。

駅はこの2つだけ。

この他にかつてのニニウ集落向けの旅客駅となる予定だった清風山信号場、同じく停車場となるはずだった東占冠信号場、滝ノ沢信号場、そしてトマムからホロカに名称を変えたホロカ信号場などが設けられた。

停車場から信号場に計画が変更されたのはあまりにも過酷な生活ゆえ、鉄道が開通する前に離農によって集落が消滅してしまったためである。

占冠駅が開業したのが1981年、国道274号の旧穂別町福山と占冠間の開通は1991年と近年になるまで交通網が整備されているとは言い難い状況であった。

 

そんな状況であったが、現在では村の中心部に道の駅ができ、高速道路も帯広まで開通しこちらも占冠トマムにICが設けられた。北海道の東西の中間点として小さな村ながらも存在感を示している。

 

観光地としては渓谷美で有名な赤岩青厳峡やリニューアルされたニニウキャンプ場などがあるが、なんといっても有名なのは占冠の名を一躍全国に知らしめたトマムリゾートだろう。

 

北海道開発庁の号令で鉄道開通に合わせ、過疎対策を兼ねてスキー場とホテルが1983年にオープン。その後もゴルフ場、高層ホテルと次々に建築が進み山岳リゾートにしては類のない巨大な設備となった。

しかし時代はバブル崩壊。オーナーや運営会社は経営破綻に陥り、紆余曲折を経て星野リゾートが取得。

雲海テラスは道内屈指の人気スポットとなり、課題であった夏の集客に大きく寄与。

訪日客の増加もあって2013年の年間入場者数は初めて10万人を超えた。

 

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