今日は2007年10月23日放送の世界ふれあい街歩きで紹介されたオマーンの首都マスカットについて調べてみた。
オマーンの首都である。市自体の人口は2万人程度であるが、人口80万人弱を数えるマスカット行政区という名の都市圏が事実上の首都として機能している。
古代より港町として栄えた。ギリシャやローマとアラビアをつなぐ重要な拠点であり、中世にはヴァスコ・ダ・ガマが上陸。その後ポルトガル領となるも、ヤアルビー朝が奪還。オマーンはアフリカまで勢力を伸ばし、一時はザンジバルに王朝を置いた。
内乱によって国政は衰えていたが、20世紀の油田の発見後は新市街を建造した。他のアラブ諸国と違って高層ビルなどはあまりなく、伝統的なアラブ建築の町が並んでいる。
オマーン湾に聳える岩山にはポルトガル人が建てたアルジャラーリ砦。残念ながら外観のみしか見ることができない。
イスラム教徒以外の人が唯一見学できるのがスルタンカブースが建てたグランドモスク。
ライトアップも行われる。
正面から見ると、伝統的なイスラム様式に近代の建築が合わさったデザインが特徴的。
旧市街の中心には迎賓館となっているアルアラムパレス、少し離れたマトラ地区には数百年の歴史を持つアラビア湾を代表する市場マトラスーク。特産品の乳香の専門店もある。
内陸部にはかつてオマーンの首都だったニズワの砦。
今でも往時の構造のままで、敵を迎え撃つための仕掛けが張り巡らされている。