某月某日、苫小牧方面にドライブ。
最初は厚真町へ立ち寄る。
2018年9月に起きた地震の爪痕は各所に残るものの、町の中心部は日常の風景を取り戻しつつあるようだ。
本日は土地改良区にお邪魔した。
土地改良区とは水利施設の維持管理や農地の区画整理・拡大などを目的とする組織。
水土里(みどり)ネットという愛称を持つ。
ここで水の恵みカードをいただく。
配布は平日のみだ。
表面はハスカップ。
スイカズラの仲間であり、本州以南では高山植物として知られる。
ジャム、果実酒、菓子などに使われる。
生のままでは保存が難しいため、大半が加工後の流通となる。
苫小牧市の「よいとまけ」という菓子が有名。
裏面は美里頭首工。
頭首工とは河川から用水路へ水を流し込む設備である。
本体部分が岩盤に接しているフィクスドタイプ、浸透性地盤の上に設置するフローティングタイプに分かれる。
可動堰とはゲートの開閉により水位・流量を調節できる仕組みを持つ堰。
美里頭首工は厚真川に設置された。
町の中心部より南側、道道287号線の近くに位置している。
町の名前は「あつまちょう」だが河川名は「あづまがわ」とツ音が濁っている。
厚真川は穀倉地帯を通り、灌漑や排水に重要な川である。
上流にはダム、中流には頭首工や揚水機が順次設けられ、蛇行区間の線形改修工事も進行中である。
改良区周辺にはいくつかの石碑が設置されていた。
厚真町百年記念碑。
開拓に功績のあった岡田狐鹿氏の石碑。