さて、苫小牧市に到着。
時間の許す範囲であちこち見てまわることにした。
まずは苫小牧市科学センター。
最初に屋外展示してある蒸気機関車を見学。
C11 133号機
C11号機は小型化と長距離化を目的に設計されたC10号機のさらに改良版で、重量の削減にも成功し、入線可能な線区が大幅に増え、国鉄史上でも有数の成功作と言われる。
運転席も見学可能。
蜘蛛の巣などはなく、つやつやだ。
雨ざらしではあるが、メンテナンス状態はまずまず良好に見える。
133号機は2次型であった。
主な走行路線は留萌線、深名線、釧網線と苫小牧とは離れた地域であるが、同形式車両が日高本線を走っていたという縁で保存されることになったのだろうか。
兄弟車両を思い出す人も多いかもしれない。
さて、科学センターの見学は省略してしまったが、別館のみ覗かせてもらった。
そこには「宇宙ステーション」が保存されているのだ。
部屋いっぱいに展示されているのと、見学者がそれなりにいたので全体を収められなくて訳の分からない写真だが、宇宙好きの人は是非一度見てほしい。
これは、1986年旧ソ連が打ち上げた宇宙ステーション「ミール」の予備機である。
本機の打ち上げが成功したため予備機は使用されること無く保管されていた。
その後日本での博覧会出展時に日本企業が買い取り、さらに転売されて苫小牧市にやって来た。
当時苫小牧市の市長は日本青年会議所の副会頭でソ連との外交にも関与していたそうだ。そんな訳で科学センターに展示されて今に至るというわけ。
ミール本機は世界初の長期滞在型の宇宙船として1986年2月に打ち上げられた。
その後他のモジュールとドッキングを繰り返し、科学実験などを行う。
2001年老朽化によりニュージーランド沖へ落下焼却により廃棄。
次はもう少し宇宙ステーションについて学んでから改めて見学してみよう。