むかわ町 ― ししゃもと恐竜の町 ―

今日はむかわ町について調べてみた。

wikipedia:むかわ町

 

人口は約8千人。

2006年太平洋に面する鵡川町と山間の穂別町が合併し発足した。

 

海岸に沿って浦河町まで続く国道235号線が旧鵡川町を貫き、並行してJR日高本線も通っている。

しかし、2015年の災害の影響で鵡川駅以南は代行バスによる運行が続き、鉄路の復活の道は途轍もなく険しい。

 

かつて国鉄富内線鵡川駅から分岐し、旧穂別・平取・日高町方面へ運行されていた。

炭鉱、森林資源などの輸送に活躍したが1986年廃線となった。

当初は金山駅との接続を目指していたが、太平洋戦争による資金難などの影響によりかなわず。

富内線の名称は開業当初の終着駅から取られている。

現在も富内駅の建物が残っており、周辺も整備されていて訪れる鉄道ファンも少なくない。

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現在、町役場は旧鵡川町に設置されている。

道の駅も国道235号線にほど近い場所に設置され、温泉ホテルが併設されている。

駅内にはノーベル賞を受賞した鈴木章氏とその研究内容に関する展示も設けられている。

 

鵡川町の名物は鵡川下流でとれるししゃも。

北海道太平洋岸でしか取れないししゃもの中でも特に絶品と言われる。

漁期は1か月程度。焼き魚が一般的だが、むかわ町内ではししゃも寿司も食することができる。

 

一方旧穂別町はメロンなど農産物もあるが、やはり恐竜が最も有名だ。

むかわ竜(カムイサウルス)は当初ワニあるいは首長竜の化石と誤認され、恐竜の化石と判断されるまで7年の歳月を費やした。

当初はいくつかの化石が発見されたに過ぎなかったが、その後の本格的な発掘で全身の約80%に及ぶ骨格化石の発掘に成功。さらに研究が進んだ結果新種であること可能性が極めて高いことがわかった。

2018年の地震による被害で穂別町にあった地球博物館は大きな被害を受け閉館せざるを得ない状況になってしまったが、新たな名物が発見されたことは喜ぶべきことだろう。

 

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カントリーサインは首長竜が描かれているが、いずれはむかわ竜に代わるのかもしれない。