今日は2008年6月26日放送の世界ふれあい街歩きで紹介されたベルギーのブリュッセルについて調べてみた。
ベルギーの首都であり、フランス語とオランダ語を公用語とする。
12世紀ごろから交易交通の要衝として栄え、商業や手工業が発展。
現在では各大国からの近さなどからEUの首都にも定められている。
町並みは美しく、小パリとも称される。
美食の町としても知られ、特にチョコレートやワッフルが有名。
観光の起点となるのはグラン=プラス。
世界で最も美しい広場の一つとも言われ、小説家ヴィクトル・ユゴーも称賛した。
周囲は中世のギルドをルーツとする石造りの建物に囲まれている。
それぞれの職業を表す紋章が壁に刻まれており、建物にも「星」「白鳥」など名前が付けられている。
ブリュッセルといえば小便小僧。今では世界各国に見られるこの像の起源とされる。
由来には諸説ある。幼い領主が敵軍に向かって小便をして味方を勝利に導いたという伝説や反政府軍の爆弾の導火線に小便をかけて火を消した少年がモデルという説など。
現在は劣化防止のためレプリカがレンジされている。
近くには小便少女の像もある。
こちらは観光客が手を触れやすい場所にあり、色落ち防止のため柵が設置された。
グランプラスには特徴的な建物も数多いが、中でもシンボルと言えるのが市庁舎。
市内の至る所から見ることもできる背の高い建物。
15世紀に建てられたゴシック様式の外観だけではなく、内部の美しい装飾や調度品も必見。見学ツアーも行われている。
市庁舎の向かい側にはスペイン統治時代の政庁であった王の家。
現在は市立博物館となっている。
ここもゴシック様式の建物で、中には小便小僧のオリジナルや衣装が展示されている。
その他の名所としては、ヨーロッパ最古のアーケード、ギュルリ・サンテンベール。
サン・ミッシェル大聖堂は完成に300年を費やした鐘楼や見学に予約が必要な宝仏殿と地下聖堂が有名。ゴシック様式だが調査によってロマネスク様式の教会の上に新たに建築されたことが分かった。
少し南に行くと町を見渡せる丘に造られたフランス式の庭園、「芸術の丘」。
周囲には王立美術館、マグリット美術館などがある古典から近代までアートを堪能できる。
ベルギーはアールヌーヴォー建築発祥の地としても知られる。
初めてこの様式を建築に取り入れたのはヴィクトル・オルタ。
彼の自邸兼アトリエは現在オルタ美術館として公開されている。