空知無人駅巡り ― 豊幌駅 ―

某月某日

早朝人気のないうちにこっそりドライブ。

誰にも会わぬよう立ち寄り先は無人駅限定。

 

国道12号線を北上しまずは空知に入る直前の江別市にある豊幌駅。

 

元々は農村地区。

幌向川、清真布川、夕張川が石狩川と合流する地区であり水害が多発していた。

当初は幌向太という地名であったが後に豊幌と改称。

「太」はブトと読むことが多くアイヌ語の「プトゥ」(河口、川が合流するところを意味する)。幌向太は幌向川の河口という意味に漢字を当てたものである。 

駅より南東にある幌向太排水機場に地名の痕跡が残っている。

 

 

1956年の開駅から1980年代までは人家もまばらであったらしい。

昭和40年の幌向川新水路の通水や護岸工事などでやっと水害がなくなる。

国道を挟んで駅の反対側には住宅街が造られた。

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豊幌駅がアルファベットで表示されている。

江別市といえばレンガの生産で栄えたこともあってか外観にレンガをふんだんに使用。

より洋風なデザインとなっている。

 

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駅前にはレンガの建築物に覆われた公衆電話ボックス。

函館本線の駅の中では歴史が浅いこともあってか、独特の雰囲気を持つ駅である。

 

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寒すぎて焦って撮った何がなんだかわからない写真。

ホームは相対式で跨線橋はない。

JR北海道無人駅の中では最も新しく近代的に見える駅かもしれない。

 

ホームの後ろには鉄道林が整備され、さらにその背後は田園が広がっている。

 

追記

国土地理院地図の1970年代後半の航空写真。

 

住宅は駅のそばにまばらにあるのみ。

この頃はまだ駅から少し歩くと田畑が広がっていたようだ。 

 

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