南区史跡サイクリング ― 藤の沢駅跡 ―

石山通りに出て、南へ向かって坂道を登る。

次も条前景鉄道の駅跡、藤の沢駅の跡に造られた藤野東公園だ。

 

 

 

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この石も札幌軟石?

 

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公園の入り口には火の見櫓跡地の標が建てられていた。

 

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火事のみならず空襲でも使われていたそう。

わざわざ跡地に木柱まで立てているのは珍しいのでは。

 

 

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公園の少し奥側に定山渓鉄道藤の沢駅跡標がある。

この標では「ノ」となっているが、wikipediaでは「の」である。

 

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今はすっかり木に囲まれているが、この辺りが線路や駅舎であったようだ。

 

1960年代の国土地理院地図の航空写真

 

1963年まではこの駅から豊羽鉱山の選鉱場まで約2kmの貨物専用線が通っていた。

この写真では確認できず。

選鉱とは採掘した鉱石を有用と不要に分離する作業や、複数種類の鉱物を分離する作業。ちなみに、その後で鉱石を還元(昔学生の頃化学で習ったやつ)して金属を取り出す作業を製錬という。

 

豊羽鉱山は銀、銅、亜鉛、鉛、さらにインジウムというレアメタルなどを産出し、定山渓鉄道の貨物輸送部門の大口顧客の一つでもあった。

 

 

この山中にかつては人口5000人以上の人が住んでいたという。

 

 

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