胆振無人駅探訪 ― 植苗駅 ―

目次

 

 

 1.植苗駅の位置

某月某日。

この日は朝から暑かった。

一人でドライブに出かける。

しばらくぶりの国道36号線を南へ向かって、最初の目的地である植苗駅に到着。

 

周辺は小さな集落に田んぼが広がる。

南西にはラムサール条約に登録された鳥獣保護区であり道の駅も設置されたウトナイ湖がある。

 

2.植苗駅の歴史

1926年北海道鉄道の貨物駅として開業。

1943年国有化の際に一般駅へ転換。

1980年に無人化。特急や貨物列車も行き交う賑やかな千歳線であるが、この駅はひっそりと佇み続けている。

 

国土地理院地図の1970年代後半の航空写真

 

駅周囲はあまり変わっていないかもしれない。

大きく市街化するか、過疎が進行するかの2極化することも多いかと思うが、この駅は現状維持?。隣にあった美々駅が信号場に変わった中にあって廃駅となることもなく忘れられたような存在にも思える。

 

3.植苗駅の現在

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白ベースの駅舎。屋根は変わった形。隣の旧美々駅も同じデザインの建物である。

 

苫小牧市史より

1968年の旧駅舎。まだ木造だ。

 

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駅前には木があってロータリーのようになっている。

 

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哀愁漂う跨線橋。通路がやけに細い。

かつては2面3線のホームがあったが、現在は2面2線に。格下げ?

 

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苫小牧方面。

この先は上り下りの線路が徐々に離れていき、さらに室蘭本線と合流する。北海道の鉄道にしては少し複雑な構造であるが、植苗駅は至ってシンプルである。

 

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