道北をいっぱい巡った。 ― 北永山駅 ―

目次

 

 

1.北永山駅

永山駅から国道39号線を北東へ進む。永山新川を越えると風景はガラッと変わり、住宅街から広々とした農村になる。

 

宗谷本線は国道からやや離れたところを全く同じ方向に進んでいる。

田園が広がる特に目印もない所で左折してしばらく行くと北永山駅に到着。

見事に田畑に囲まれた駅。

ここはまだ旭川市内である。

 

 

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駅前広場どころか駐車スペースさえもないので、少し離れたところに車を停める。

中央部に見える、窓が二つある白っぽい建物が待合室。

 

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もう少し寄って見る。

ホームは吹きっさらしの簡単な造りだが、結構長い。

 

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駅から東側を眺める。

水田の向こうには大雪山連邦の北西部にある山々が連なる。

 

踏切から見るとこんな感じ

 

稲穂が実るころになれば、辺りは一面黄金色に包まれる。

 

2.北永山駅の歴史

北永山駅は1947年、仮乗降場として開業。

1959年に駅に昇格。

1990年に移転し、現在の位置となる。

これは最寄りの学校である旭川農業高校の移転に伴うものらしい。

 

 

 

1970年代後半の国土地理院地図の航空写真。

 

現在よりも数百m名寄側、カーブの手前にあったようだ。

周囲は今と変わらず、田園が広がっている。

 

永山新川はまだできていない。

この川は2002年に水害対策として新しく誕生した川である。

当麻町から旭川中心部へ流れる牛朱別川は徐々に川幅が狭くなっていたため、大雨時には市街地のへの浸水が予想されていた。

これを防ぐため、上流部で石狩川への合流路を造り、牛朱別川の水量を保つ目的で整備されたのが永山新川である。

完全に人工的に作られた河川であるが、なるべく自然に近い環境となるように施行した結果、今では市内有数の渡り鳥の飛来地となっているそうだ。