道北をいっぱい巡った。 ― 南幌延駅 ―

目次

 

 

1.南幌延駅

安牛駅から次の南幌延駅までは車ですぐ。

道道256号線沿いにある駅だ。

 

 

グーグルマップの位置は少しずれていて、もう少し北側の交差点付近が正しい位置。

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ホームは板張り。

周囲には牧草地が広がる。

 

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ホームから道路を挟んで反対側には綺麗な待合室。

扉横にいるのはミナミほろりんさん。

 

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中は綺麗で温かみも感じる板張り仕様。

還暦祝いの飾りつけが明るく彩る。

 

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誰の作品かはわからないが駅の写真も展示。

 

ちなみに2019年まではこんな年季の入った建物だった待合所。

 

看板もなく、駅の待合所にはとても見えない。

 

2.南幌延駅と近隣の歴史

この辺りは開進という地名。開拓・開発への願いを込めたような地名である。

1908年頃ペンケオートマップ川上流で炭鉱が開設されるも運搬が困難で早々に閉山。

その後法華宗農場が入地するようになるも、南幌延駅付近は集落を形成するには至らなかったようだ。

南幌延駅は1959年旅客のみ取扱いとして開業。仮乗降場ではなかったらしい。

開業時より無人駅で、待合所には看板もない状態が長らく続いていた。

2017年にはそんな駅待合所をモチーフにした秘境駅キャラクター「ミナミほろりんさん」が誕生。

そして2019年、開業60年を記念し町により改修が行われる。

 

北海道幌延町 | 南幌延駅還暦記念待合所のお化粧直し会

改修は地元住民の方と鉄道愛好家などを交えて、町の主催で和気あいあいと行われたようだ。

 

2021年3月で両隣の安牛駅・上幌延駅が廃止となる。その中では最も歴史の浅い南幌延駅がこの地区を代表して残ることとなった。

 

1960年代後半の国土地理院地図の航空写真。

 

今とあまり変わらず?牧場が点在していた模様。

両隣の安牛駅と上幌延駅はこの当時小さな集落があったのだが、その2駅が廃駅となり設立当初から秘境駅に近かったこの南幌延駅が存続するのだから、わからぬものである。「ミナミほろりんさん」効果もあるのかも。

 

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