目次
1.お食事アゲイン
道の駅てしおのすぐ目の前にある食堂、アゲイン。
理由はわからないが廃線となった国鉄羽幌線天塩駅の駅名標が店の前に置かれている。
本物かレプリカなのかも不明。
今の駅に置かれているような金属ではなく、木の枠なのが店の外観によくマッチしている。かつては駅前食堂だったという情報は事前に仕入れてきたが、その名残なのだろうか。
さて、ちょうど昼になろうかとしている時間帯。
常連が多そうな佇まいなので、別の店を探すか躊躇ったが折角来たのでこの店に決めて店の中に入る。
2.カツカレー
店の中は喫茶店風の佇まい。12時より少し前だったからか店の中はカウンターにお客さんが一人いるだけ。
お好きな席にどうぞと言われ、4人掛けのテーブル席に座る。
メニューを見る間もなくママさんに人気があるのはカツカレーと蜆ラーメンだよと言われた。暑い日だったが腹もだいぶすいていたのでカツカレーを選択。
テーブルにはメニューのほかに雑誌(たしかHOだったと思う)が置かれ、この店が紹介された時の記事が開かれていた。
そしてカツカレー到着。
四角いお皿の真ん中にご飯が盛り付けられ、その上からルーがかけられている。
カレーの湖に浮かぶ島のようだ。
結構すごいボリュームなので、小食の人はやめておくか事前に申し出ておいた方がいいだろう。
味は甘め、小学生でも食べれるだろう辛さ。昔ながらのカレーだ。
カツはサクサクでこちらも結構なボリュームだが、肉がやわらかく食べやすい。
後半おなかがいっぱいになってややしんどかったが、何とか完食。
味は申し分ないが、40歳が迫ってきた私めにとってはかなり久しぶりの大量ランチであった。
3.駅名標は本物
さて、カレーを待っている間。ママさんがアイスコーヒーでも飲むかい、とサービスしてくれた。いただきますとお願いする。持ってきてくれたついでにどこから来たのか、稚内にでも行くのかいと尋ねられた。
札幌から昨日稚内に泊まってこれから帰るところです。駅名標があるのをネットで知っ
て、見に来たらちょうどお昼だったのでご飯も一緒に食べようと思って。
などと話すと、写真だけ撮っていく人は結構いるけど、よくぞ入ってくれたね~と笑っていた。
駅名標はレプリカではなく、羽幌線が廃止になるときまで実際に使われていた本物だそうだ。
現在、駅跡は道の駅になっているが、ママさんがいうには町が国鉄と話している様子がなかったのでさっさと行って駅からもらってきたそうだ。
もらっておけばさ、何か使えるでしょと言って笑っていた。
自治体によっては駅跡に鉄道関係の資料を残したり展示したりしているだろうが、羽幌線沿線の他の町でも駅跡に痕跡はほとんどなかった。
そう考えるとこのアゲインの駅名標はかなり希少なものだろうね。