目次
1.瑞鳳寺
陸奥国分寺を拝観した後、家族と合流して再び仙台駅へ。
市内観光地を巡回するバス、るーぷる仙台に乗車。
連休ということもあって乗り場には行列。臨時便を増発してもバスの中はすし詰め状態に近かった。
我々は駅からほど近い瑞峰殿で降車。
バスが停まったのは広瀬川の蛇行部分、経ヶ峯という青葉城とも繋がっている高台、崖のような地形のふもと部分である。
バスを降りてからは大木に囲まれた坂道を登る。
山門に到着。正宗山瑞鳳寺というお寺の境内に入る。二代藩主忠宗が政宗の香華院として創建した。香華院とは墓碑を安置する菩提寺のことである。
木造の鐘楼と青みがかった鐘。梁に装飾が施されている。
本堂。瑞鳳寺は江戸時代に周辺に多くの末寺があったが、明治期に廃寺となる。
丸みを帯びた造りで柔らかな印象を受ける。
2.瑞鳳殿
再び参道に戻って石段を上る。
瑞鳳殿入口に到着。
涅槃門(ねはんもん)
意味は煩悩を去って悟りの境地へと入る門のこと。
大まかにいうとこの世とあの世の仕切り。
この写真ではよく見えないが、黒い建物に金色の細かい装飾が施され、シンプルながらも豪華な印象。この先はさらに凄いのだろうと予感させるようなデザイン。
拝殿
本来はここで拝礼を行う場所。再建前は本殿と同じ高さで扉を開けると政宗の木像に拝礼できる造りになっていたそう。
現在は本殿の全貌がわかるような簡略化された構造になっている。
本殿は人が多く、撮影できず。
瑞鳳殿公式HPからどうぞ。
上の写真でも片りんは見えるが、近くで見るとまさに豪華絢爛。
中国風のような、信長・秀吉好みのような派手目の装飾がキンキラキンに輝いている。
悟りを開いた人が眠るような場所らしくはないが、伊達政宗の墓所ならばこのぐらいがふさわしいだろう。
3.感仙殿と善応殿
続いては感仙殿
こちらは第二代藩主忠宗の霊廟。
明治時代廃仏毀釈の影響で本殿以外の建物は取り払われてしまったそう。
瑞鳳殿と同じく、江戸時代初期の霊廟建築の重要建造物として国宝指定を受けていたが戦災で焼失。
1985年再建された。
公式HPはこちら
最後は善応殿 (ぜんのうでん)
第三代藩主綱宗の霊廟。先の二代よりは簡素な造りで落ち着いた佇まいであったといわれる。
感仙殿同様廃仏毀釈及び戦災で焼失。残念なことに資料があまり残っておらず、綱宗が愛したとされる鳳凰と牡丹で装飾された。
正面から見た様子は公式HPよりどうぞ。