札幌白石区役所 ― 郷土館とハンバーグカレー ―

目次

 

1.白石郷土館  

某月某日、地下鉄に乗って白石駅で降車。

目的地は駅に隣接する区役所の複合庁舎である。

 

 

まずは1階の郷土館を見学する。白石区の歴史について展示されているスペースだ。

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現在の宮城県白石市にあった白石城主の初代城主片倉小十郎景綱の鎧兜。白石区にはこの地から多くの人々が移住してきた。

 

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戊辰戦争に敗れた仙台藩は厳しい措置を命じられた。

領地を取り上げられ、家臣たちを養うすべを失った白石城片倉小十郎は北海道への入植を決意する。

 

現在の白石市。 

 

 

城主邦憲の移住先は現在の登別市域に決定。 

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家臣団は自費による幌別郡への移住と開拓使に従って白石村・手稲村へ移住する二手に分かれることとなった。 

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白石・手稲へ移住した家臣団のリーダーとなったのが佐藤孝郷。

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僅か21歳にして移住のリーダーとなった孝郷。

その後も白石の開拓を主導していく。上記写真の片倉景光は邦憲の孫にあたる。

 

当時の銃・刀も展示されていた。

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現在及び入植当時の白石村の概略図。

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道内各地に言えることだが、真冬に入植とはどれほど心細かったことだろう。

 

その過酷な環境で早々に子弟への教育を始めたという。

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人手がいくらあっても足りない状況だったと思うが、学問を大事にする藩風だったのだろうか。

 

当時の掛け軸。

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武士であることに誇りを持っていたであろう開拓団だが、士族ではなく平民となってしまう。落胆する一同を励ます書画である。

 

やがて白石村の開拓が進み、厚別方面も開拓が始まっていく。

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原木を運ぶ馬の模型。

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移住してきた人々はやはり稲作に愛着が深いようだ。 

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白石では1883年頃から本格的に稲作が始まった。

 

生活の糧となる商品作物の栽培も始まる。

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白石周辺ではリンゴ園が多かった。

 

稲作が盛んになると、用水の確保が課題となる。

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昭和初期に大規模な溜池である瑞穂の池を建設。

位置はここ。

 

 

厚別・大谷地の開拓に活躍した2人について。 

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明治初期の北海道では土木技術が命綱となったのだろう。

 

明治中期~大正になると産業も多様化してくる。 

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酪農王国北海道の先駆けとなった牧場たち。

 

明治期の建物はレンガ造りが多かった。

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煉瓦工場と言えば江別が有名だが、白石も産地の一つであったようだ。

 

北海道の開拓は鉄道の開通も密接に関わっていた。 

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明治初期の最重要路線であった小樽~三笠市幌内間に白石駅厚別駅も開業。

 

1902年白石村が2級町村に指定される。

1932年に一級町村となり、1950年に札幌市と合併した。

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2.先人カード

同じ1階で先人カードを配布している。

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選ばれたのは上でも名を挙げた佐藤孝郷。

1872年には白石戸長、その後は開拓使の役人や札幌中央郵便局長としても活躍。

 

3.ハンバーグカレー 

 

郷土館を見学した後は最上階にある食堂へ。

新しい建物だけあって、区役所食堂ながらどことなく洒落た内装である。

 

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注文したのはハンバーグカレー。

割と締まりの強めなハンバーグにオーソドックスで衒いの無いルーカレー。

やはりこういう所の食事は飽きが来ないことが最重要ポイントだろう。

 

他のメニューもこのクオリティなのであれば近隣に努めている人は毎日来ちゃうよね。