空から日本を見てみよう ― 佐伯市~竹田市 ―

目次 

  

本日は久しぶりに「空から日本を見てみよう」というテ.レビ番組で紹介された市町村を調べてみた。

 1.佐伯市

まずは佐伯市(さいきし)。wikipedia:佐伯市

 

大分市の南東に位置する人口約6万6千人の市。

平成の大合併で九州で最大の面積を持つ自治体となった。

現在市の中心部は佐伯藩の城下町である。

 

城下町の雰囲気を残す歴史と文学の道。

 

 

初代藩主は豊臣秀吉に仕えた毛利高政尾張時代より秀吉に仕え、当初は森という姓であった。後に毛利輝元と所縁があり改姓することとなった。

居城であった佐伯城は政務の中心であった三の丸の遺構が残っている。

本来は山城であったが、本丸は明治維新の際に撤去された。一部の石垣のみが現存している。 

 

 

 

佐伯市明治維新後に整備された広島県の呉軍港に出入港する艦隊が必ず通る豊後水道に面している。守りの要として、現日向市との誘致合戦の結果海軍航空基地が設置された。太平洋戦争時には真珠湾攻撃の出撃基地となった。

現在は戦闘機を空襲から守る掩体壕などが保存され、戦争の歴史を伝えている。

 

海岸線が長く、風光明媚な名所が幾つもあるが市のシンボルとも言えるのが、豊後二見ヶ浦の夫婦岩。二つの大きな岩を日本一の長さを誇る重さ2tの注連縄が結んでいる。

初日の出の名所としても有名だ。

1900年に着工した、離島では日本最大の水ノ子島の灯台やキャニオニングもできる藤河内渓谷なども欠かせないスポットである。

 

 2.豊後大野市

続いては豊後大野市(ぶんごおおのし)。wikipedia:豊後大野市

 

人口はおよそ3万6千人。 

平成の大合併で5町2村が合併し発足。旧国名と市内を流れる大野川が市名の由来。

九州で唯一日本ジオパークユネスコエコパークに指定されている。

平安時代に彫られた菅尾磨崖仏は国の重要文化財に指定されている。沈堕の滝は柱状節理が並ぶ古くからの名所で、室町時代雪舟が訪れ「鎮田瀑図」を描いた。

 

 3.竹田市

最後は竹田市(たけたし) wikipedia:竹田市

 

人口は2万人弱。

岡藩の城下町であり、鎌倉時代に築かれたともいわれる岡城の城跡は滝廉太郎が作曲した荒城の月のモデルになった場所でもある。

 

紅葉の岡城。現在は一部の石垣や大手門の跡が残るのみ。 

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荒城の月 

 

 

岡藩は賤ケ岳の戦いで戦死した信長・秀吉配下の中川清秀の息子中川秀成が初代藩主。

町並みには城下町の名残も残っている。

 

 

阿蘇山の伏流水を水源とする竹田湧水群や日本一美しいダムとも評される白水ダムが名所である。

 

 厳密には堤高15mに満たないため、法律上は溜池堰堤という分類となる。

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地盤が脆弱なため、左岸側は階段状の流路、右岸側は曲面流路が設けられ中央からの水流を弱めている。この構造も相まって独特な水流が生み出され、大分麦焼酎「二階堂」のCMにも使われている。