七飯町 ― 大いなる水たまり ―

目次

 

 

今日は七飯町について調べてみた。

 

1.概要・沿革 

七飯町は道南・函館市の北に位置する。

人口は約2万8千人。wikipedia:七飯町

 

記録に残る七飯町の歴史の初めは1532年の三嶋神社草創。

この頃には既に和人が定住していたと考えられている。

江戸時代後期には八王子千人同心等が公式に移住。

戊辰戦争では戦いの舞台となる。

1869年に七飯村設立。その他現在の町域に幾つかの村が設置される。

1902年2級町村制施行。

1957年町制施行。

1958年大沼公園が国立公園指定。

 

カントリーサインは駒ケ岳をバックに大沼に浮かぶ白鳥が描かれている。

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2.七飯町の交通 

1872年に開通した札幌本道が最初の幹線。現在は町内を札幌本道を一部後継する国道5号線が南北に縦断している。

それと並行するように函館本線が走っている。七飯駅は1902年開業。

1929年には大沼から分岐して鹿部町へ向かう大沼電鉄が開業。

しかし開業からわずか半年弱で駒ケ岳が噴火。2か月の休業を余儀なくされる。

その後鹿部町への観光客や海産物の輸送などを主として営業を続けていたが、第二次大戦中に函館本線の輸送力増強のため砂原線が開業。大沼電鉄は廃業となった。

しかししかし砂原線鹿部駅が町の中心部からかなり離れていることや冬季間休業となること、廃止後に他社へ譲渡予定だった車両・資材が留置されたままだったことなどもあって沿線自治体は大沼電鉄の復活を請願。

なんとなんと1948年に復活を遂げることとなる。

だが1950年頃から道路の開通によりモータリゼーションが猛威を振るう。

路線バスや貨物トラックの普及により経営は厳しさを増す一方で1952年鉄道廃止。

バス事業への転換もうまくいかず、1953年解散となった。

 

なお近年開業した北海道新幹線の駅は隣の北斗市に設置されたが車両基地七飯町にある。2008年から工事が始まり、35haの敷地を有する。

 

3.観光スポット

七飯町の観光スポットと言えばやはり小沼・じゅんさい沼を含めた大沼国定公園

駒ケ岳の火山活動によってできた湖沼群である。

江戸~明治期からすでに交通の要衝であったこの地域では外国人や明治天皇も訪れるなど景勝地として知られるようになる。

鉄道の開通後は交通の便もよくなり行政も観光地として整備。

 

国定公園に指定され環境を保持しつつ、現在も遊覧船や遊歩道、湖畔のキャンプ場や温泉地など道南を代表する観光地となっている。

 

大沼の南東に位置する横津岳にはゴンドラがあり、横に並ぶ大沼と駒ケ岳を楽しむこともできる。

 

その横津岳山麓にあるのは城岱牧場。広さ160haの町営牧場に函館市街と函館山、そして津軽海峡を望む展望台が人気スポットだ。

 

市街の南、函館市に近い大中山地区には北海道には珍しい赤松並木

江戸時代末期に函館奉行の支配組頭が故郷の佐渡から取り寄せた種子を大切に育て現在も緑のトンネルを形作っている。土木遺産にも指定された。