目次
1.グレートバリアリーフの概要
今日は2012年8月17日放送の地球絶景紀行で紹介されたオーストラリアのグレートバリアリーフについて調べてみた。
グレートバリアリーフとは、オーストラリアの北東海岸に広がる世界最大のサンゴ礁。
漢字では大堡礁(だいほしょう)と表記する。
海岸線に沿って2600kmを超える長さ、3000近い暗礁群と約900の島を持っている。
微小なサンゴやポリプが作り出した構造物で、生物が作り出した単一のものとしては世界最大。域内の大半は海洋公園に指定されている。
周辺の海域は2400万年ごろ前に熱帯へと変わり、珊瑚の成長が一部で始まった。その後地殻変動や土砂の堆積など地形の変化を経て、現在生息しているサンゴ群は約2万年前から成長を始めたと推定されている。
先住民族のアボリジニやトレス海峡諸島の住民はこの生態系豊かな海を長く利用、共住し続けている。
2.グレートバリアリーフの観光地
ケアンズの近くにあるグリーン島はグレートバリアリーフの観光地の中で最もアクセスが良い。高速船でわずか45分、さらにグレートバリアリーフの中で唯一サンゴ礁の上に熱帯雨林が茂っている島である。マリンレジャーの他に森の中を散策もでき、宿泊施設も整備されており、観光客がまず訪れる場所だ。
グリーン島の北にあるのはミカエルマス・ケイ。外洋に近く、より人間の影響を受けていないアウターリーフと呼ばれるエリアに属する。
ここは長さ360m、幅50mの砂州でシュノーケリングなどがお勧め。
一方南にあるのがフィッツロイ島。ここはサンゴ礁の島ではなくかつては大陸と地続きだった場所。約6千年前の海面上昇で海に取り残されて島となった。
太古の原生林が今も姿を残し、美しいビーチと周囲のサンゴ礁を楽しむこともできる。
グレートバリアリーフの中央部で最大の観光地がハミルトン島。
北部、南部それぞれの生態系を見ることができる火山岩に覆われた大陸島。
ジェームスクックが発見した安全な航路の目印であり、宿泊施設も整備されている。
世界で最も美しいと言われるホワイトヘブンビーチやハートの形をしたサンゴ礁、通称ハートリーフへのアクセスも良い。
ホワイトヘブンビーチは二酸化ケイ素を主成分とするシリカによってできた白い砂浜が特徴。近隣にはシリカを含む岩石はほとんどなく、海流によってここに運ばれてきたそうだ。
文字通りハートの形をしたハートリーフ。
周辺は人間の接近が禁止されており、この眺めを見るにはヘリコプターか小型飛行機を利用するツアーの参加が必要だ。