新旧廃線跡を往く ― 日高本線日高東別駅跡 ―

目次

 

 

1.日高東別駅跡

春立駅を出てすぐ、国道に別れを告げ道道796号線を内陸へ走っていく。

次の駅は日高東別駅。

 

牧場・農地の広がるエリアを進むと右手に小さな駅が見えてくる。

 

車が一台通れる程度の細い砂利道を進んでいく。

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窓枠もすっかり占められてしまった簡易的な待合室。

 

農家の点在するエリアで、住宅が密集する地域もなく元々の需要も少なかったようだ。

駅前といえるような風景もない。

 

寂しげだった場所が廃線によりさらに侘しい場所になってしまった。

ここが駅だったと言われても俄かには信じ難いかもしれない。

 

2.日高東別駅と近隣の歴史

東別地区は1878年に開拓開始、当初より農業地帯であった。

静内町の東端に位置し、旧三石町との境界を流れていた布辻川(ぶしかわ)の流域である。日高東別駅のそばでシュンベツ川と合流し、さらに下流で地名の由来になったとも推測されるトエベツ川と合流している。

 

日高東別駅は1958年旅客のみ取扱駅として開業。

1970年代後半の国土地理院地図の航空写真

 

駅の付近は殆ど様子が変わっていない。

布辻川の下流は今よりかなり蛇行しており、自然のままの状態だったようだ。

 

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