目次
1.サケのふるさと千歳水族館
某月某日、この日は千歳にある水族館へ。
道の駅と隣接しており、淡水では国内最大級となる規模の水槽を持つ。
まずは入って最初の大水槽が並ぶサーモンゾーン。
成魚の他にチョウザメも泳ぐ大水槽。
成長状態によって水槽が分類されている。
その次は支笏湖ゾーン。
今はもう行くことができなくなってしまった苔の洞門をジオラマにしたトンネルを抜けると、実際に支笏湖の水中に生息する魚たちが展示されている。
チップの愛称で知られるヒメマスを筆頭に、若干地味な生き物たちだが、支笏湖の深い碧色を再現するなどこだわりが感じられる。
この後千歳川ロード、世界の淡水魚ゾーン、水中観察ゾーンなどを見学。
2階は人間とサケの関わり、アイヌのサケ漁、サケレシピなどのアカデミックなパネル展示が中心。
2.インディアン水車
水族館を見学した後は、外の公園でちょっと遊ぶ。
敷地内にはカラーマンホールも。
新しめのコンビネーション遊具に子供たちが群がっていた。
千歳サケの里と記された大きな石碑。
サケの里についての沿革が記された石板。
かなり見えにくいが、サケマスふ化場やインディアン水車などについて書かれている。
1888年千歳川流域にサケマス孵化場が建設、建物脇に設置された捕魚車(インディアン水車)は抱卵した親魚の捕獲に使用されている。
千歳川に架かるインディアン水車橋。
千歳という地名の由来も。
赤と青のひと際目立つ設備を発見。
これが噂のインディアン水車。
間近でみると結構大きいものだ。
北アメリカが発祥で、日本に持ち帰って来た際にインディアン水車という通称が定着した。電力を使用せず、水力のみで回る水車は道内で唯一。
遡上するサケの群れ、千歳川の捕獲風景は季節の風物詩となり見学客も増えてきたことから千歳市は1979年にサーモンパーク構想を計画。徐々に工事を行い現在の姿となった。
今昔マップより
左上1896年の地図では周囲は農地ばかり。まだ市街地もできておらず国道が通るのみ。
1935年になると鉄道も敷かれ、鮭採卵場の文字も確認できる。
1970年代の航空写真ではすっかり住宅街が形成されているが、千歳川の流域はわりと自然のまま残っているようにも見える。
そして1990年代になると完全に住宅街に飲み込まれた千歳川を守るように、サケのふるさと館という文字が確認できた。現在の施設は2015年にリニューアルオープンされたものだ。